2012/04/04

「前提」で議論させるトリック

政府は、日本国民はバカだと思ってるとか耳にするけど
悪知恵働かせて、前提ありきで議論させるトリックが原因やと思う。
まぁ、それに乗ってしまう国民もアホかもしれんけどな。

例えば、増税問題
これ、増税を前提に国会でもそうやけど、国民も意見してるよな。
口を揃えて出てくる言葉は
『増税するなら、筋を通せ』とか、『増税するなら、国民に説明を!』とか
『増税する前に、やるべ事が~』とか、
中には、煙草税にせえよとか、パチンコ税とか、まぁ色々あるけど、
大半は、増税する前に~か、増税するなら~やな。



「する前」も「するなら」もあり得ん。
増税そのものだけを反対すればええだけ。
削減とかは、増税せんでも当然するべき事であって、
増税するから削減は、イコールで考えるべきちゃうねん。
アホな国民は、「増税は仕方ないけど、やるべき事をやってから」とか
街角インタビューとかで言うてるけど
『前提』のトリックに騙されてるだけ。

これと同様、瓦礫広域処理問題。
これも反対・賛成議論で、日本が二分化してるけど
広域処理を前提にしてる事。
何より、「焼却処理」を前提にしてる事が一番の問題。
被災地で、とか広域で、とか以前に
瓦礫処理そのものをどんな方法で処理するか?の初歩的な議論が
全くされてない。
瓦礫には多少なりとも放射性物質が付着してるのは周知の事実。
なら、それをどう処理するか?の原点に戻らんとアカンやろ。
広域であろうと、被災地であろうと、焼却処理は危険リスクが高いんやから
焼却せずに処分する方法で進めば、こんな大問題にもなってない。

原発再稼働も同じ、
再稼働を前提に、ストレステストがどうとか、安全な基準を~とか。
福島原発で、まだ目が覚めんか?
再稼働を前提にするんと違て、停止、廃止を前提に考えるべき。
停止したら、色んな問題が出てくるやろとは思う。
電力不足は実際ほんまかどうか分からんにしても
雇用問題とかがあったとしても、
再稼働を前提にして、また同じ事故が起こったら
停止する事によって掛かるお金に比べたら、
何より、健康を一番に考えれば、比較に値せんやろ。

どんな事も、最初から前提が用意されてる。
これは官僚の悪知恵としか思えん。
いつも「答え」が先に用意されてる。その答えになるように、式を作っていく。
例えば「10」ていうのが、既に決まってて、「10」になるように、
「2+3+5」とか、都合のええように、国民のリスクを無視して作っていく。
本来は、この「10」は国民の安全・安心を第一に考えての事やないとアカンのに
危険を伴う恐ろしい「10」を前提に、全てを進めていく魂胆。
最初から進む方向が真逆やねん。

TPPとかもそうやけど、全てにおいて「前提」のトリックがある。

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