原発・放射能関連のほうのブログに特定秘密保護法案について
2013.11.30(土)報道特集『覆面官僚が語る 原発の真実と秘密保護法案の実像』を
書いたんやけど、原発と関係ないからこっちにした。
12/5(金)参議院『国家安全保障に関する特別委員会』
宇都隆史議員(自民)の質疑を文字にしとく(聞き間違い等ご指摘ください)
動画は、参議院インターネット審議中継または、こちらへ
中川雅治委員長:宇都隆史君
宇都隆史議員:
はい。自由民主党の宇都隆史です。
本会議も含めるとですね、三回目の質問に立たせていただいております。
本当に良い機会を与えて頂いて有難うございます。
それであのー、私は元自衛官でした。
自衛官時代に防衛秘密を扱う部署におりました。
かなり高い機密を扱う場所の部署におりました。
そういう意味からいうと、そういう意味からいうと、実際に取扱う者から見れば、
こういう法律、非常に重要だっていうのが分かります。
実際に秘密を扱ってるからこそですね、それを感じることが出来ます。
但し、一般の皆さんにとってみたら、実際どういうような秘密があるのかとかが分からなければ、
やっぱり不安に思うのは、これ当然だと思うんですよね。
で、私は今日ちょっと質問に入る前に大臣、やっぱり三回目の質問ですけども、
やっておきたいのは、やっぱりこのね、法案の意義、そして政府の説明責任の重要性、
この事について触れておきたいと思うんです。
で、今、反対の意見、野党側の皆さんのこの慎重審議の意見の中に大きく論点は三つあると思います。
一つは表現の自由であるとか、言論の自由であるとか、
そういうものに対する侵害に本当に当たらないんだろうか。
或いは、国民の知る権利ですね、これ二つ目。
これが非常に大きく制約されるんじゃないだろうか。
そして三つ目でいえば、権力の暴走です。
時の権力者が暴走して、この法案を悪用していくんじゃないか。
で、この法律が出来上がると、今言ったようなこの三つの問題点、
これが加速度的に、そういう悪い方向にいくんじゃないかと、そういうとこですよね。
但し、秘密が大切なのは分かってますよね、その保持が。
結局それとのバランスの、これは程度の問題や最終的な議論の、
(ヤジに対して)ちょっと静かにして貰えませんか、せっかく国民も聞いてるんですから。
大事な質問してるんですから。
そこが凄く大事だと思うんです。
但しですよ、この法律が出来た事によって、今言った三つの問題が
本当に侵害されるのかっていう事を今日インターネットもこれ中継してますし、
傍聴者の皆さんももう一度考えてください。
何年か前の事をですよ、思い出して頂いた、いきたいんです。
(ヤジに対して)五月蠅いよ。
表現の自由とか言論統制、これもの凄く大事な事です。
でも防衛省による通達で、一般人による言論統制、言葉狩り、或いは情報保全隊、
部隊報告等を我々自衛官出身の政治家に求めた、一体どこの政権がやった事ですか。
この法律の前でしょ。
起こるんですよ、この法律がなくても。
またね、知る権利もそうです。
尖閣問題、中国の漁船と海上保安庁の船がぶつかったそのビデオ、
これは秘密でも何でもなかった。
にも拘わらず、国会や国政調査権に基づいて、知る権利に基づいて要求したにも拘わらず、
再三要求したにも拘わらず、時の民主党政権は隠蔽をしました。
これが大きく選挙にも係わったんです。
(陳=福山哲郎が「嘘を吐くな!」とかヤジ連発)
三つ目、時の権力者の、時の権力者の権限の暴走ですね。
独走、独裁、これについてもそうです。
時の菅政権、菅総理大臣は「民主主義とは期限を切った独裁だ」とまで言放って、
そして、SPEEDIの情報を隠蔽して、無用の被曝者を増やしました。
こういう国民の安全すらね、自分たちの権限維持、党利党略にするのは、
こういう法律が出来てない現状でも起こり得るという事を皆さん分かって頂きたいんです。
だからこそ、この法案の意義の第一点目は、今までそういう権力の悪用をされないように、
秘密に指定されるものは限定するようにする、これが大事なんじゃないですか。
そして、政治家に対しても、今までは罰則規定がなかった。
これを政治家が漏らした時には、政治家自らも身を処する、そういう事でしょ。
そして、三つ目は省庁間に同じ基準があると言ってるけれども、例えば、
(ヤジに対して)ないから今作ってるんじゃないですか。
民主党はね、「特別管理基準という基準があるから、運用でやれば良いじゃないか」
と言われる先生も居た。
しかし、現行法においては、防衛秘密はほかの省庁に出せないんですよ。
そしたら、NSCで議論出来ないじゃないか。
だから大事だと言ってるんです。
その上でね、質問に移ります、森大臣。
私は今言ったようなこの三つの意義をもっともっと説明していく必要があると思うんです。
委員の皆さんのお手元に、資料もう配られてますか、①の資料をご覧ください。
陪席の、傍聴者のですね、皆さんには配られてないでしょうが、
これは日本共産党岡山県女性講演会が配られてる、まぁマンガの資料なんですね。
三つの分かり易いといわれてますけどストーリーで書かれてます。
一つは、『オスプレイが飛んで行ったのをメールで「オスプレイが2機飛んで行きました」
って書いただけで逮捕されます』とか。
或いは、『原発の事故があった時に、原発情報をインターネットで調べたら、
それだけで逮捕される』とか。
或いは、公園、そこに通信基地が出来るから、「みんなで嘆願運動しましょう」
と言ったら嘆願運動するとか。
こんなのは、はっきり言っておかしいですよね。
そこでね、森大臣にお願いして答弁を求めるんですけど、
こういうね、誤った国民のミスリードを政府が放置してる事がやっぱりいけないんですよ。
そうすると、どんどんどんどん反対者が増えていく。
間違った、誤った事実に関しては、適切に指摘をしていく。
その姿勢が政府に大切だと思いませんか。
委員長:森国務大臣
森まさこ国務大臣:
はい。今ご指摘があったような、一般市民の方がですね、
オスプレイが2機飛んで行きましたという事をですね、書いただけで逮捕されるとか、
処罰されるとかいった事はありません。
またですね、原発の事故情報についてはですね、これはですね、避難民に適切に開示をされます。
開示をされなければならないんです。
この事は、国家防災基本計画に、条文に総理大臣の責務として、きちっと書いてあるんです。
これを開示をしなかった事があったという事は、ご指摘をされています。
その事によって、国民の皆さまがご懸念なんでしょう。
しかしですね、これは国家防災基本計画で、政権を持ってる者がですね、
これは開示をしなければならない情報です。
この特定秘密保護法案では、そういった住民の避難に必要な情報は、
特定秘密に指定をされません。
指定をされていたものが状況によって、これは避難に必要になったという事には、
なった時には、速やかに開示をされます。
ですので、ご指摘のようなご懸念は、一切当たらないという事をはっきりと申し上げておきます。
委員長:宇都隆史君
宇都:
有難うございました。
森大臣、こういう説明をですね、国会の審議の中で説明するのも勿論大事ですけれども、
やっぱりね、誤った情報、国民に対するミスリードの記事があった時等は、
しっかりと政府として、
「これは誤った情報ですから、間違ったそういう事に基づいての報道は止めてください」
と言うべきだと思うんです。
二つ目の資料を見て下さい。
(ヤジに対して)静かにしてください。静かにして。委員長、静かに…
委員長:静粛にお願いします
宇都:
二つ目の資料を見て下さい。
これは、11月22日の東京新聞朝刊です。
私の事務所で、赤字で囲ったところをちょっと見て下さい。
これはね、こんなふうに書いてるんです。
『脱原発を目指す市民団体がミーティングを開いて、
その一人が、ふと、再処理工場のプルトニウムは、どこにどれだけ保管されているんだろうと
疑問を口にして、別のメンバーが、じゃあ現地で聞いてみようと気軽に応じた。
実際に、再処理工場で働いてる労働者に聞いてみたがよく分からないと言われ、
その件はそのまま終わった。
ところが数日後に家宅捜査され、メンバーが逮捕された』
こんな事もあり得ないんですね。
森大臣、やっぱりこういうですね、ミスリードは絶対にさせないという事が必要だと思います。
もう一つ、森大臣、自民党は、この秘密保護に関する法律案のQ&Aを出してます。
我々自民党の議員には配られました。
しかし、このQ&Aね、議員用に作られてるんですよ。
一般の人に、分かり易いようには作られてない。
先ほど、共産党さんのこの第一の資料を例にして、お話をしましたけど、
やっぱりこういう、アニメーションとかね、マンガとかで、分かり易く伝えるのは、
凄く必要だと思うんです。
是非ですね、二つの提言を今からします。
一つ目は、この特定秘密保護法の対象となる人間は、秘密を取扱う者、
それから防衛関係も含めた、その実際の一般企業、契約をするね、
省庁と契約をする企業で働く方。
それから、まぁ報道関係者等々ですよね。
この三者のパターンに、上手く当てはめるような形で、これ分かり易い、
この秘密保護法の安全性であったりとか、そういう事を是非、法案が出来たあとでもね、
良いと思うんです。
それをね、やって頂きたいというのが一つ。
二つ目の提言は、今有識者であったりとか、それから映画関係の関係者、
それから弁護士の皆さんとか、色んなこの秘密の保護法に反対する団体の皆さんの声が
上がっておりますよね。
但し、この皆さんが安全保障、外交、こういうものの専門家かというと、そうでない場合もある。
であるとするならば、森大臣、やっぱり学会であるとか、或いは元外交官の会であるとか、
安全保障に何十年も携わったOBであるとか、そういうところで作る会からね、
やっぱり、この法案の必要性、重要性に対する声も上げていって貰うべきだと思うんです。
そういう努力も政府としては、するべきではないでしょうか。
二つの提言に対して、森大臣の答弁を求めます。
委員長:森国務大臣
森大臣:
これまでも、誤解の基づくご指摘があった時にはですね、記者会見等でご説明をして参りました。
また、国会審議の中でもご説明して参りましたが、
委員のご指摘を踏まえまして、法案成立しましたら、分かり易い資料でですね、
また、コンメンタール等でしっかりとご説明をして参りたいと思います。
それから、これまでもお約束をして参りましたように、18条で有識者会議を設定致します。
この場所においてですね、各専門家の皆さまに来て頂きます。
これはですね、今安全保障の専門家というふうにご提案頂きました、
そういう方も勿論入りますけれども、やっぱり私はですね、
報道機関の皆さまやご懸念をお持ちの皆さまも、それから法律家の皆さまもね、
先ほど、その独立教唆がこの法案になったら、なるんじゃないかってなご懸念もありましたけれど、
独立教唆罪っていうのは、今でも20個もほかの法案にあって、
それで国会議員が処罰をされていくという事はないわけでございますから、
この独立教唆に、どういうものがあるかっという事もですね、法律家の
専門家の意見も聞きながらですね、そしてその有識者会議においてですね、
国民の皆さまに分かり易い基準を作り、また分かり易いその解釈をしてですね、
それを公表して参りたいと思います。
委員長:石井浩郎君
このあと大騒ぎになるw そして審議打ち切りになった。
その後、同日2013.12.06夜の参議院本会議で、投票総数212票、
白色票(賛成)130票、青色票(反対)82票で可決成立。
因みに、参議院議員定数242名で、自民党議員114名の内、反対票は二之湯智の一人で、
会見では「議場が混乱していて、賛成票を投じたつもりが慌てて間違った」との事。
欠席、及び不投票は、赤池誠章、有村治子、森まさこ(投票権なし)の3名。
公明党は20名全員賛成。
他党の内訳は、民主党58名全員反対、共産党11名全員反対。
みんなの党3名(川田龍平、寺田典城、真山勇一)反対で、15名が棄権・欠席。
新党改革1名(平野達男)が反対で、2名(荒井広幸、浜田和幸)が棄権・欠席。
社民党3名(福島瑞穂、又市征治、吉田忠智)全員反対。
生活の党2名(主浜了、谷亮子)全員反対。
無所属3名(糸数慶子、興石東、山本太郎)が反対で、山崎正昭は投票権なし
維新9名全員が棄権・欠席
棄権は一番卑怯や(`ェ´)ピャー
この法案を強行採決したちゅう報道に対し、ネットでは民主党政権下では
鳩山政権9回、菅政権8回、野田政権4回の強行採決があったやんけ!とツッコミがw
この21回の強行採決された法案については、ソースが見当たらんかったけど、
自民党の高木毅議員のブログで
2010.05.31の記事に「10回の強行採決」ていうタイトルで、以下の法案が強行採決されたらしい。
高校無償化法、子ども手当法、国民健康保険法、国家公務員法、エネルギー製品促進法、
地球温暖化対策法、選挙経費基準法、放送法、外為法承認案件、郵政改革法
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