7/18(金)は、VOICEでも 『大阪都構想 橋下が期待する次の一手』 を
取り上げてたけど、CASTも文字にしとく。
『維新のみで都構想最終案・これで大阪はどう変わる?』
ナレーター:
市長の口からいつの日も消える事のなかった都構想の設計図。
それが、ついに完成したという。
特別区の区割り、区の名前、財源調整などがビッシリ記されている。
今日開かれた法定協議会で披露された設計図。
まず注目は、大阪市を5つに分割して作る特別区の名前だ。
北区、東区、中央区、南区、そして西区と来ると思いきや、湾岸区?
なんだか、ここだけ小洒落た名前だが。
―2014.07.13 住之江区TM
橋下:
僕は、この湾岸地域をね、東洋のヴェネチア、東洋のヴェニスにするっていう
そういう方向性でね、絶対にね、世界で№1の、そういう地域になる。
もう自信持ってますんでね。
ナレーター:
カジノ構想、リゾート施設を誘致したい場所
橋下市長の強い思い入れが反映されたようだ。
もう一つの注目は、新たな区役所の場所だ。
新中央区役所は、現在の西成区役所に置く。
区の真ん中ではなく、敢えてこの場所を選んだのは、
あいりん地区を変えるという橋下市長の考えに沿うものだ。
―2017.07.18 第16回大阪府・大阪市特別区設置協議会
浅田:今、事務局から説明のあった方向で対応し、えーするという事で宜しいでしょうか。
ナレーター:反対意見もないまま、淡々と進んだ今日の法定協議会。こんな場面も・・・
―2017.07.18 第16回大阪府・大阪市特別区設置協議会
三田勝久(維新府議):
湾岸区の場合は、港区役所という形で当初出てましてね、
結局、不足分をATCって話になるんですよねぇ。
そうすると二つにまたがって事ですか?これ。
橋下:会長、すみません。
浅田:はい、橋下委員。
橋下:
これあの維新の内部で決めるていう話でーあのー調整を受けた上で、
ATCを利用するという事で決まったっていうふうに、僕は報告受けてたんですけどね。
ナレーター:
えっ!維新内で決まっていた?
法定協議会がまるで維新の連絡会になっている一幕もあった。
維新側は、来週にもこの案を確定させる方針だ。
伊藤史隆:今日、ついに都構想の設計図が完成したという事で、木原コメンテーターに話してもらいましょう。
古川昌希:
木原さん、まず確認なんですけれども、大阪市をなくして、特別区を置くのが大阪都構想。
今日発表されたのが、その新たな区の名前と、区役所の場所という事で、
湾岸区なんですよね、西区じゃなくって。
木原善隆:実は、これね、事務局案では西区だったんです。
最後になって、維新、橋下さんたちの強い意向で湾岸区に変えたんですね。
古川:拘りなんですね、そこはじゃあ。
木原:
ええ。同じように、この中央区の区役所も、この端っこの西成区役所になってますが、
事務局案では、真ん中にある浪速区役所だったんですけど、
ここも橋下さんたちの拘りで変えちゃったんですね。
こういう重要な事をね、まぁあの拘りは分かるんですけれども、
維新だけの議論でパッと一週間ぐらいで決めちゃったっていうのは、ちょっと違和感がありますよね、やはり。
古川:この区の隣の数字、カッコの数字は。
木原:
これね、各区議会の議員の数です。
で、これはね、足すと86なんですけど、86というのは現在の大阪市議会の定数と同じなんですね。
つまり、今より増えないようにする。
伊藤:
だけど、元々ね、こう市がね、もう機能してないから、区に割ってったら色んな事、
人手も節約出来て、お金も節約出来るって言ってたんですよね。
木原:
そうです、そうです。
ただ、この件に関してはね、逆に減らし過ぎちゃって、東京の23区とかと比べてですね、
人口当たりで比べると、議員の数少なくなり過ぎちゃってるんですね。
伊藤:あ、区としては。
木原:
ええ。ですから住民の代表として機能するかっていう心配点もあるんですけど、
例えばですねぇ、今の大阪市議の報酬は本則では、年収で1,600万円ぐらいあるんですよ。
今、2割カットしてますけどね。
今回、この区議会になったら3割カットするって言ってるんですけれども、
例えば半分カットしても、800万円あるので普通のサラリーマンぐらいですよね。
給料カットする代わりに数を増やすという方法だってあるんですね。
そういうきちんとした議論をきちんとしないまま、維新の考えだけで決めちゃったんですね。
伊藤:
府市の二重行政を解消して節約、財政的に良くするっていう事は、案にはこれ、
設計図には出てるんですか。
木原:
入ってます。
ただ、橋下さんの大分言う事が変わって来てですね、
最初は、大阪都構想にすれば、お金は節約出来て、どんどん生み出せるんだという話だったんですが。
伊藤:そうですねぇ。
木原:
どーも思ったほど、節約の効果がないという事が分かってきたので、
最近、橋下さんは、その節約効果よりも、むしろ住民自治の充実、つまり区長を置いて、
細かい行政をやれば、今までみたいな無駄遣いもしないでしょという事を強調するようになって来てます。
井上公造:設計図を書く前と、書くあとでちょっとブレて来てるって事ですか?
木原:まぁ訴えの内容がどんどん変わって来てるって事ですね。
古川:
で、これあの確認しておかなきゃいけないんですけど、
木原さん、決定というわけじゃないんですよね?まだ、これ。
木原:
ええ、来週決定しますけど、それあくまで大阪側で決定するというだけで、
そのあと、国の意見を聞かなきゃいけないんですね。
で、国が意見を付けて国の制度と整合性はありますかという事をチェックした上で、
9月の府議会、市議会に議案として提出して、ここで議論をようやくするという事になるわけです。
伊藤:議会の構成考えると、維新の意見がさっさと通って行くかっていうと。
木原:
そうです。府議会市議会共ね、今、維新は過半数失ってますので、
このまま行くと、ここで否決される可能性が高いです。
その場合は来年春の統一地方選挙で、維新は都構想を訴えて、
維新が勝てば実現出来ると。これが…
井上:争点に持って行けばっていう事ですね。
木原:そうです。これが王道ですけども。実はね、一つ禁じ手がありまして。
伊藤:禁じ手。
木原:
ええ。専決処分ていうのがありまして、これがね、隠してる秘策なんですね。
専決処分というのは、本来は議会を通さなきゃいけない事を緊急の場合などに限って、
市長や知事が先に勝手に決めちゃって良いですよという規定が法律にあるんです、地方自治法に。
伊藤:例えばどういう時ですか。
木原:例えば、地震とか災害があった時に、もう急いで予算を執行しなきゃいけない場合。
富坂聰:議論する暇がないって事ですね。
木原:
で、そん時議会が開いてないとかですね。
そういう場合を想定してるんですけども、これを利用して議会通さずに専決をしてしまって、
住民投票に持ち込もうという秘策を練ってるんじゃないかと。
井上:それはもう決定しちゃうんですか。
木原:
もし、それをやったら決定しちゃいます。
ただ、ただ専決をこれやって良いかどうかって、別問題ですけど。
伊藤:そうですよ。それをして良いんですかね。
富坂:
いやぁ、もうほんとにあのそれを、あの橋下さんて、そもそもがですね、民意を、まぁ風を受けて、
まぁトップになった人ですよねぇ。
だから、何かっていうと直ぐにその民意を問いましょうっていうのが口癖になってしまってますが、
それ逆の事をやるって事ですね、これをやるという事は。
木原:そうですね。最後は住民投票があるんで、議会すっ飛ばしたいわけですけども。
牛窪 恵:え、それをもう表だってやるような事を…
木原:やるとは言わないんですけど、やらないとも言わないです。
塚本麻里衣:専決処分の出来る条件に、今回の事を当てはまってるんですか。
木原:
それは微妙なところで、例えばそのその中に、規定の中に議会がきちんと機能してない場合とか、
議決をちゃんとしない場合っていうのがあるんで、それを上手く利用する可能性ありますよね。
伊藤:可能性がある。それじゃあ、でも良いのかって話ですよね。
木原:
はい、ただやっぱりね、9月議会できちんと議論しないと、今、与党と野党がやってる事は、
入り口で野党はボイコットして、維新は維新だけで議論して、
ちゃーんと反論を受けてないわけですよね。
ですから、きちんと中身の議論をしてくれないと、我々も中身は分からないと。
伊藤:9月議会、府も市もあるわけですよね。
木原:
あります。
でー橋下さん、ここまでは、さすがに専決はしないと言ってますから、ここできちんと議論をしてもらいたいと。
以上です。
結局、都構想実現しても財政効果がないって事実がバレたから、湾岸区のカジノで
儲かりまっせ!アピールかw
「きちんと中身の議論をしてくれないと、我々も中身は分からない」て、
今までで分かってる事実をなんでちゃんと報道せーへんねん?
まともな中身ちゃうねんから分からんので当たり前。
分かる・分からんはどーでもええから、事実を詳細に報道すればええだけ。
3時間も議会の内容聞いてきたんやろ?
「財政効果より住民自治」て言うてたで~とか、そんな事よりも、
まだ財政運営バラ色発言してる議会の中身をちゃんと報じるべき。
で、それに対しての他会派の指摘も報じればええだけ。
感情論で争ってるとか必要ないねん。
誰の私的な意見もいらん。事実だけでええ。
「隠してる秘策」やなくて「悪策」やろ?
第16回大阪府・大阪市特別区設置協議会 会議資料
第16回大阪府・大阪市特別区設置協議会 動画
議事録がアップされると思うけど、とりあえず部分的に文字にしとく。
(一言一句そのままではないです)
試算(その2)について
橋下:
市議会で民営化の賛成を得られない場合でも特別区で十分財政はやっていける。
大学や病院の統合は議会の議決を得られてないが、
都構想が実現すれば府のほうに移るから自動的に統合になる。
市議会が猛反対でも大阪都になれば、統合問題は全部カタがつき大改革は実現する。
ただ、特別区設置になっても民営化だけは実現出来ないので、市議会は最後の抵抗で、
民営化に猛反対して、敢えて特別区の財政が苦しいじゃないかと嫌がらせしてきても、
十分特別区として財政運営いくというのが、その2。
民営化が実現されない場合は、湾岸区とか一部の区で、府に渡した財政調整基金から
2年3年借りなければいけないが、翌年度から返済して十分に財政運営が出来る。
財政シミュレーションの位置づけについて
橋下:
特別区は財政破綻するとか、財政運営できないとか言われたが、
きちんと制度設計すれば全く破綻しない。
試算(その2)の民営化されない場合について
松井:
今の市議会の場合は厳しいというか殆ど嫌がらせの形。
それが今回、特別区が設置されると違う議会に移る。
だから、ほぼ特別区が設置されて、新たな大都市制度になった時点で、
新たな議会が民営化議論をスタートさせる。
そうなると、その2が、その1に戻る形になる。
これはあくまでも現状の市議会が拒否した場合。
その時に民営化出来れば、民営化した財源が各区に振り分けられる。
試算(その1)と試算(その2)の使い方と論理の説明
橋下:
議会が改革に協力してくれなくても、その2で財政は大丈夫。
更に新しい議会か、今の議会でも改革をやってくれれば、その1になって、
はるかに市民の利益になる。
各特別区の区民はHAPPYなわけで、議会が改革に協力してくれるかどうか。
いずれにせよ議会がどういう反応を示しても、特別区の財政運営はバッチリ大丈夫で安心。
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