2014/09/23

2014.9.19(金)VOICE「都構想に向けた秘策…お騒がせ市長は今」



9/19(金)VOICEは、都構想の住民投票に向けての奥の手として「専決処分」についてやってたんで、文字にしとく。

西 靖:
続いては特集です。
大阪の橋下市長と松井知事の進める大阪都構想、いよいよ今の議会で議論が始まろうとしています。
スケジュールご覧いただきましょう。

去年の2月特別区設置協議会が始まりましたけれども、そこがちゃんとした話し合いが出来ていないっていう事で、
橋下市長、出直し選挙をしました。
そして今年の7月に、維新の会だけにメンバーを入替えて協定書を纏めるという事を行いました。
そして、市議会・府議会の承認を得れば住民投票へ。

そこで大阪都構想の是非を問うと、いうのが今のところ想定されている流れなんですが、
しかし、市議会・府議会、このかなり協定書纏めるとこで強引に行ったんですけれども、
その先の市議会・府議会で、過半数に維新は届いていません。
そこで橋下市長らが検討しているのが、ここに奥の手があるというんですね。
議会の議決をすっ飛ばす事の出来る奥の手があるんです。
果たして、その奥の手とは、やっちゃって良いものなんでしょうか。



ナレーター:
総務省が了承した大阪都構想の設計図となる協定書が橋下市長・松井知事に手渡された。
舞台は、市議会・府議会に移る事になった。

―2014.9.5 会見
橋下:9月議会で修正案を纏めてもらうっていうのが、この自民党、民主党、公明党、共産党の責任です、今度は。


ナレーター:しかし、維新の会以外の各党は、都構想の勉強会を開いて問題点を指摘する。


―2014.9.10第1回協定書についての合同勉強会
八重樫議員
年間4,000億円ぐらいは浮いてくるんだという事をしきりに仰ってた。
4,000億どころかですね、もう全然効果がないと…



柳本議員中核市並みどころか、一般市以下の特別区を作ってしまうような協定書になってると…


ナレーター:
橋下市長・松井知事にとって、大阪都構想の是非を問う住民投票を行うには、
市議会・府議会両方の承認が必要となるが、どちらの議会とも維新の会は過半数がなく到底難しい状況だ。
維新としては、来年4月の統一地方選で過半数を取り、議会の壁を乗り越えるのが本来の手順なのだが。


―2014.7.23 会見 
記者:住民投票なんですけども、時期は?

松井:僕は統一地方選挙と同時に実施するべきやと思ってます。


ナレーター:
住民投票を来年4月の統一地方選と同時にやる為には、今の議会構成のまま議会のハードルを突破しなければならない。
そこで、議会をすり抜ける奥の手が予想されている。
それが「専決処分」だ。

専決処分とは、市長や知事が議会の承認を得ずに、独自に行う決定の事。


地方自治法で議会と対立した場合に、住民サービスが停滞しないよう、自治体の長に一定の権限を与えているのだ。

しかし、この手法は独裁と批判される事もある。
東シナ海に面した人口2万人の漁師町、鹿児島県阿久根市
ここに専決処分を乱発し、注目を集めた市長が居た。
竹原信一氏だ。
落選した今もインターネットを中心に政治活動を続けている。

―2010.1.4
竹原(当時市長):命令に従わない職員は辞めてもらいます。

ナレーター:
竹原氏は市民の人気を背景に、職員の給与を公開したり、労働組合を市役所から追い出したり、
強引な手法で一躍有名になった。
更に、竹原氏は市議会との対立から、議会閉会中に議員報酬のカットや職員給与の引き下げなど
実に19件に及ぶ専決処分を行った。


―阿久根市議会
議員:逃げたらいかんと言ってるんです、説明しなさい。

竹原:
議会と市長との関係は不信義。成立してないわけです。
こういう状況で専決が有効であると私は判断致します。


ナレーター:
しかし、結局二度目のリコールにより行われた市長選で、落選する結果となった。
竹原氏は今、当時の手法について、どう思っているのだろうか。

竹原:
やるべき事をやるという事なんですね、私にしてみれば。
市長の給料を下げるのさえも反対する。
とにかく、例えばゴミ袋代を下げるのでも反対するような状態。
うん、窓口手数料を下げるのも反対。ねっ。
とにかく(議会は)市民に対する何かの成果を上げさせまいとする状況があったと。

ナレーター:
当時の状況では、専決処分は自然な事だと話した。
今も竹原氏を支持する市民は多い。
職員給与を引き下げる一方、ゴミ袋代を半額にしたり、公立保育所の料金を下げた事は市民の喝采を浴びた。
一方で、その強引な手法には、批判も付いて回った。

市民A:
ゴミ袋がですね、安くなったというのは凄く身近に感じて、とても良かったと思います。
そうですね、良かった面もあるし、悪い面もあるという事ですねぇ。

市民B:
一市民としてはですね、あの人のやり方良いなと思う反面ね、何でもかんでも自分でこうやるっていうのは、
どうだろうかなあちゅうのはありますけども。


ナレーター:当時、竹原氏を支えていた市議は、専決処分は良くないとしながらも今も、その効果を評価する。


山田勝 阿久根市議:
ある一定期間の間にね、ショック的に竹原市長やった事はね、市民にもの凄く良い影響を与えたと思いますよ。
市民が今まで、黙っとった市民がね、オーッて思ったから。


ナレーター:
竹原氏は議会との対立という自らと似た状況に陥ってる橋下市長について、
専決処分もあり得ると考えていた。


竹原:
専決をしたか、どんな手をしてたかは関係ないんです。
実際に利益を得るべきなのは住民。
その為、途中に意識があまり集中しすぎで、その方法が悪かったから、どうのこうのとかね、
そういう事であるべき姿を追求出来ない、(都構想を)頓挫させてしまうっていうのはまずいんじゃないでしょうかね。


ナレーター:一方、専門家は専決に否定的な味方をする。


片山善博教授:
議会が市長や知事と違う考え方で否決をしてしまったから、それなら対抗手段で専決なんて事は、これはあり得ないんです。
そんな場合に専決したら、全く無効です。



ナレーター:
専決処分には、市長や知事が招集しても議会が開かれない場合
議会がいつまでも議決をしない場合など一定の要件が必要だ。
実は、片山教授は、総務大臣当時に阿久根市の竹原市長が議会を開かずに専決処分を繰り返した事を問題視し、
議長が議会を開けるよう、法律を改正している。
それだけに、民主主義における議会の重要性を訴える。


片山教授:
何故、議会で議決をしなきゃいけないかっていうのは、一応議会は住民の代表ですから、
そこで議論を尽くすっていう事が必要なんですね。
そこで論点が出て来る。
で、そこで論点が出た上で、住民投票に行けばね、住民の皆さんもどういう論点があって、
それに対して、自分はどう考えるかっていう事が考え方を整理出来るじゃないですか。
そういう、その考えのステップという意味もあるんですよ。


―2014.9.13 街頭演説
橋下:
今まではね、僕らが言ってた構想、夢、まぁそんな程度だったんです。
ところが今はもう完全に設計図が出来ましたから。
皆さんの一票によって、我々が勝てばね、これが実現出来る


ナレーター:
住民投票に向けて、都構想への賛同を訴える橋下市長。
果たして、その前に専決処分という手段を選ぶのか。
議会制民主主義のあり方が問われている。


―スタジオ
西:
専決処分という言葉、皆さんお聞きになった事はあったでしょうか。
市議会・府議会を経ないでも、その政策を通す事が出来るという事ですけども、当然要件があります。
議会が成立しない時、議会を開く事が出来ない時、議会を招集する時間がない時、或いは議会が議決をしない時。

例えば、災害時なんかこういった例があるわけですよね。
議会を開いている間がない時、とにかくこれ出動させますと、普通の予算付けますというような事はあるわけですが、
今回のような多数を握れていない市議会・府議会で否決される、或いはなかなか決めてもらえないと、
いう事で専決処分をするという事は、さぁ与良さん。


与良正男:
はい、議会で否決されれば専決処分するっていう事であると、ほんとに議会要らないって無用になっちゃうと。
やっぱりこれは、ちょっとやり過ぎだと思いますねぇ。
逸脱してると、片山さんの言う通りです。
片山さんって知事経験者ですから、あの人もやっぱり知事時代、議会との関係、凄い苦労したと思うんですね。
ちょっと社会科の授業みたいな話だけど、
国会と違って、総理大臣っていうのは国会議員の中から国会が選ぶわけですよね。
選挙は、その議員を選ぶ選挙だけ。
で、地方自治体っていうのは、首長さんと、それから議員さんと両方とも…

西:直接選挙で選ばれますね。

与良:住民が直接選挙で選ばれて、二元民主制とかって、二つね、とも、両方とも民意だと。

西:そうですよね。

与良:
こういうところで、こういう混乱が来るんで、で、戦後、これは導入されたわけ。
で、アメリカが主導したと言われてて、これ大統領制に近いわけですよ。

西:そうですね、どちらも直接選挙

与良:
でしょ。ところがアメリカに比べてね、やっぱりね、日本の地方自治は、首長の権限が依然としてもの凄く強いのね。

西:ほー

与良:
うーん、で議会もだらしがないってのも、あのね、あの生活費じゃないけど、
だらしがないっていうのもあるんだけども、やっぱり首長主導になってるところもある。
そういうところも、本当は考えなくちゃいけないかもしれないけれども、
まず、それよりも何よりも、やっぱりこれ逸脱するのは良くない。
筋からいえば、やっぱり議会で、議会構成がこうなってるから専決処分っていうのは、やっぱり乱暴で、
そうしたら、筋で言ったら来年の統一選、統一地方選で、与党を増やす事によって、
それから、やっぱりきちんと議会で承認を受けた上で、住民投票っていうのが良いと思いますが、
今の泥沼は、やっぱりそれは府民・市民にとって不幸ですよ。

西:そうですねぇ。

与良:
で、要するに、もう設計図出てるんだって言うんだから、そりゃ勿論その各党、野党のほうも
その設計図について、先ほど財政の話してましたけどね、
やっぱりそういう議論は、少なくともしなくちゃいけないと思いますよね。
で、対案出せ、対案出せって橋下さんは言うけども、変えなくて良いっていうのも、まぁ一つの案ではあるわけで、
それに至るまで、とにかくもう喧嘩ばっかりな話になっちゃってるから、
もう一回やっぱり、そこのメリット・デメリットみたいな話は、少なくともこの府議会で、或いは市議会で、
やっぱり、やるべきなんじゃないでしょうか。
そこ分かんないですよ、みんな今。

西:
ねぇ。変えなくて良いという、まっ、野党側も変えなくて良い理由を
もっと丁寧に説明して欲しいなっていうのも…

与良:それもありますよね。

西:思いますよね。以上、特集でした。



以上です。


前阿久根市長の件を絡める必要性はないやろ。
どの番組も共通してるのは、そこそこ現状を伝えてるわりには、橋下の嘘を全く報じない。
「これは嘘ですよ、事実はこうですよ」て、聞いた事ないんやけど?
で、最後は、いつも野党が~がオチw

西は、アナウンサーとしてのプライドも責任感もないな?
野党側も変えなくても良い理由」どころか、変える事によるデメリットまて説明してるけどな?
それを報じるのは西、アンタらの責務やろ。
ほんまに分からんかったら、他会派に聞きに行けばええだけの話。
しっかり聞いて、それをそのまま番組で伝える気はないんか?
阿久根市の事とか、専門家とかの切り取ったコメントはいらん。
本気で「丁寧に説明して欲しい」と思てるんなら、無駄に鹿児島まで取材に行く時間あったら、
大阪市内で丁寧に説明してもらえ!( ・`ω・´)


※以下、参照

地方自治法

◆2014.9.10(木)特別区設置協定書についての合同勉強会「八重樫善幸議員

◆2014.9.10(木)特別区設置協定書についての合同勉強会「明石直樹議員

◆2014.9.10(木)特別区設置協定書についての合同勉強会「柳本顕議員

◆2014.9.10(木)特別区設置協定書についての合同勉強会「宗清皇一議員

◆2014.9.10(木)特別区設置協定書についての合同勉強会「花谷充愉議員



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