2015/02/15

2015.2.11(火)~2.12(水)VOICE「大阪市の廃止・分割構想SP/毒まんじゅうは食べないでください」



2/11(火)~2/12(水)のVOICE「大阪市の廃止・分割構想SP」と「延長線」を文字にしとく。



西 靖:
今日はいつものVOICEとは違います。大阪都構想スペシャルという事で、
推進派・反対派それぞれの方にお越しいただきましてたっぷりとお話を伺おうと思います。
では、早速ご紹介しましょう。
まずは、大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長です。どうぞ宜しくお願いします。
そして、もう一方は自民党大阪市議団幹事長の柳本顕さんです。こんばんは。

柳本顕議員:こんばんは。宜しくお願い致します。

西:
そして、コメンテーターは、いつもの中野雅至先生です。
そして、今日はですね、ずっと大阪都構想の取材を続けていますmbs大阪市政担当の奥田記者にも加わってもらいます。
さぁ、いよいよ5月にも住民投票という事になりました大阪都構想ですが、
こちらに、どちらが大阪のためになるというふうに書いてあります。


今日は、それぞれの立場から出来るだけテレビをご覧の皆さんに
その真意を伝えていただいて、勿論、活発な議論をしていただくんですが、
ここで雌雄を決すると、そういう事ではなく、はい、お願い致します。
では、早速参りましょう。
その大阪都構想の概略、そして目的からです。こちらご覧ください。


西:大阪都構想の目的とあります。まずでは、これ奥田さんから。

奥田:
橋下市長がずっと仰ってる事なんですけれども、
大阪市と大阪府を再編し、二重行政を解消する、これが一番のお題目です。
で、その結果という事で、まちづくりとかですね、鉄道などのインフラ整備は広域行政で一元化すると。
で、もう一つ、5つの特別区に大阪市を分けて、公選区長を置く事でそれぞれ独自のサービスをする事で
メリットがある、というまぁこの大体三つが主なメリットだと思います。

西:勿論この中身について、今から伺うんですけども、この概略で橋下市長、間違いないですね。

橋下:
えっ、間違いありません。
ただね、あのーよく言われてる事で、例えば区役所が無くなってしまうって言われるんですけども、
区役所はそのままです、今の24区の区役所はそのまま
それから、住民サービスも低下はしません、これはあとで議論になります。
それから、地名も、今の地名はそのまま残ります
だから、地名が消えるとか、区役所が無くなる、それから住民サービスが、あー低下する、
それから増税が行われるとか、こういう事は全部嘘です

西:なるほど。はい、そして柳本さん、この目的の部分に関しましては。


柳本議員:
はい、目的という事で、その三点挙げられますと、
その目的、我々も同じ思いを持ってるというわけではございませんけども、
ただ、大阪においてですね、広域戦略を一元化していかなければならないであるとか、
或いは、大阪市において、もっともっと住民自治を拡充、高めていかなければならない。
そういった趣旨については、必要であるというふうに考えております。

西:
なるほど、はい、さぁでは議論進めて参りましょう。
まずは、こちらからです。


西:
コストと、そして財政上の効果の話いきたいと思います。
お金の話からって事になりますね。
初期コストとして、これ大阪の大都市局ですね。

奥田:
そうですね。
出してる数字で、最初に庁舎を建てたりですとか、システム改修とかで600億から680億、
それから毎年20億~25億ぐらい掛かるというふうに言われています。
これは恐らく局が出してるので間違いないと思います。

西:
さぁそして、効果額、財政上の効果額はどうなるかという事ですけども、
それぞれの主張はこうです。


西:
これがね、我々がよく分からないと言ってしまうところなんですが、
4,000億と0では全く違うわけで、この辺りまずは、大変恐縮なんですけども、
1分ずつで、その根拠をご説明いただいて、そのあと議論いただくという事にしたいと思います。
では橋下市長、この4,000億の根拠を1分でお願い致します。


橋下:
あの大阪都構想については、これはねぇ、改革をどんどん進めていくっていう、
そういう効果もあるんですね。
でー今は、これはもう大都市局で整理したものです。
要は、大阪都構想が実現したあとに、それぞれの各特別区が使えるお金
17年で2,700、2,700億円。
でもこれ17年間ですから、これ以降もどんどんどんどん使えるお金無限に、
あのー増えていくわけですよ。
重要な事は、この効果額っていうね、ここだけに囚われるんではなくて、
大阪都構想をやる事によって、まさに、こういうこれまでのね、市の、この負の部分、


もうおー色んなあーこの借金とか、無駄な施設を作ってきた。
こういうものを抑えるという、こっちの効果も重要なんですね。

西:んーなるほど。まだ残り時間15秒ほどありますよ。

橋下:
あーそうですか、あとはねぇ、それから大阪都構想をやれば、今こういうふうに


あのー大阪市議会で議論してる、この改革案件、これ今全部議会で否決をされていますけれども、
大阪都構想というものが進めば、このような改革というものもどんどん進んでいくわけです。

西:
なるほど。はい、有難うございます。後ほどしっかりとお話伺って参ります。
では続きまして、ゼロだとする柳本さん、ではご説明お願い致します。


柳本議員:
はい、まず都構想という名前になっておりますけども、今日もですけれども、
そもそも都にはなりませんので
私たちは、これは大阪市の廃止・分割であるというふうに思っておりますし、
5月の住民投票で問うのもですね、その廃止・分割に向けての効果がどうか
そして、コストがどうかという事を論じていかなければならないというふうに思ってます。
そういった中で、一応ですね、法定協議会の中で、大都市局が出してきた数字の中で、
そもそも松井知事は、4,000億円もの効果額が年、府・市再編で出るんだという事を仰ってましたけど、
そんなものはないと、いう事が明らかになってきたんですが、
その効果額なるものもですね、大都市局が法定協議会で提示してるものが
どんどん変わって、減ったり増えたり、まぁ増えてはいないですね、
どんどん減っていってるんですね。


で、直近で出してるものが、いわゆる府市統合本部で議論してる43億、
そして市政改革関係で21億で、64億という事なんですけども、
これすらですね、市政改革、或いは府・市再編でやっていく事っていうのは、
改革コストであって、大阪市が廃止・分割によって生まれる効果でないという事です。

西:
んーなるほど。
その大阪の府市の統合本部の考える二重行政、大阪市政改革というのは、
柳本さんによると、その大阪都構想でなくても生まれると、

柳本議員:そうですね。

西:いう言い方ですか。

柳本議員:はい。府・市再編をしなければ、必ず出て来ない効果ではないという事です。で…


橋下:
これはねぇ~理屈で色々言うんですけどもね、先ほど言いましたけど、
あの改革の案件で、じゃあ実際に今、市議会がどういう状況かといえば、
例えば大学の統合、市立大学・府立大学の統合とかね、
それから研究所の統合港の統合全部これ議会否決してるんですよ。
だから、出来る、出来るといっても、議会は否決していて、
昭和34年から、大阪府と大阪市のね、その知事・市長の首脳懇談会ってものを  1959年
ずうーっとこれまで40年も50年も60年もやって来て、いずれ、どれも解決できなかった問題
これを最後解決するのは、大阪都構想しかありません。
と、もう一つ重要な事はねぇ、やっぱり今までの大阪市議会と大阪市役所のこの負の遺産を見てもらいたいんです。

大阪都構想のねぇ効果、これちょっと目的をねぇ、もう一回目的んとこ出してもらいたいんですけども、
あっ、出ないですか、これねぇ、要はこの色んな施設の統合だけじゃなくてね、
今までやって来た、こういうデタラメなね、こういう市政を止める仕組みとして、
大阪都構想を提言してるんで、もしそうであれば、柳本さんのほうからね、
この大阪都構想に代わる何か提案をしてもらいたいんですね。

柳本議員:
まずもってですね、その負の遺産があるというふうに仰いましたけども、
そういったものは、昭和の時代に色々計画が為されたものであります。
そういった失敗については、我々も反省しなければならないと思ってますが、
それが府と市があった事によって生まれた失敗ではなくて、これは政策の失敗であります。
で、私たちもこの十数年間、そういった状況の中で、大阪市の負債を解消、
まぁ減らしていかなければならないという事で、關・平松市政の下でグングン借金を減らしてきました。
また、改革効果という意味におきましても、平成、これ2006年からですね、2011年に至るまで、
実に、年間2,719億円もの効果額を出すような改革を行ってきたんですね。

で、先ほど言いましたような研究所とか、そういったものが二つあるじゃないかという話ですけども、
これ二つあったとしてですね、府・市再編によって、市が持ってるもの、府が持ってるもの、
これが府が持つものになりますけども、これを統合するのか、
或いはその人件費や事業費をどうするのかというのは、まさに府の首長のですね、
改革によって生まれる改革効果ですから、
これは何も大阪市を廃止・分割する事によって生まれる効果ではないというふうに言い切れると思います。

橋下:
いや、ここーはですね、お金の問題だけに今なってますけどもね、
重要な事は、あー大阪都構想やっても、各特別区はしっかりこうやって財政運営が出来るという事。

それから、研究所を統合する事も、お金の節約の話じゃないんです。
東京都という大都市には、強力なその研究機関がある。
それから、大学もね、市立と大学と府立大学と統合して、そのお金を何か節約するって事じゃなくて、
これは二つの大学を併せれば、神戸大学以上の大学になるんです。
そういう形ねぇ、お金の話だけに囚われていないって事を大阪都構想でねぇ、あの理解していただきたいんです。

西:
分かりました。では、お金の話から少し次の話に進めていきたいと思いますけれども、
そのお金の中でも、ちょっと次の画面出ますか。


西:
二重行政の解消、民営化、市政改革、まぁこれは財政効果というふうな謳い方をしてますけれども、
これは今、橋下市長の仰ったように、二重行政の解消によって、より強力なものを生み出す事が…

橋下:そうです。

西:出来ると…

橋下:ええ。

西:いう言い方ですが、その二重行政といわれるものについて、奥田さんのほうからちょっと出ますかね。


西:二重行政に上げられているもの…


奥田:
先ほどのこれ府市統合本部という、松井知事と橋下市長でその府市統合本部のほうで、
これについては、二重行政で解消できるんではないかという項目が挙げられています。
で、それとは別に先ほど橋下さん出されたように、


こういう負の遺産ですね、ものとを合わせて、維新側としては、これが都構想で変わるという事を
言っているんですけれども、まぁ逆に自民党は、これは、例えば病院二つあっても良いじゃないか、
大学も二つあっても良いんじゃないかっていう、その辺のところの食い違いでこうい事になってるんだと思います。

西:
例えば、病院が二つあって、その事によって、例えば片方、病床余ってるとか、
そういう事であれば、無駄だなって事が我々はっきり分かるんですけども、
まっ、それぞれに頼りにしてる患者さんが居るという事であれば、
これちょっと、中野先生に聞きましょうか、これどう思われます?
これが二重行政なのかどうかという判断


中野:
僕は、必ずしも病院はそうではないと思いますよ。
二つある事によって、住民サービスレベルが上がるんでね、それは良い事やと。
寧ろやっぱり問題なのは、やっぱりWTCとりんくうタワービルですか、  ←二重行政ちゃうやろ
これに合わせて投資ですよね、二重投資がやっぱり府市の場合は一番やっぱり大きな問題であって、
ハードのほうがやっぱりダブリですね。
ここをどう解消するか、やっぱり一番大きな。
それが都構想以外で出来るのかどうかっちゅう事ですね、やっぱり。

橋下:
これはねぇ、あの病院の問題もね、例えば十三の市民病院、市立の病院は結核病床を持ってるんですが
実は、府立の羽曳野のほうに結核病床余ってるんですよ。
だから、そういう事で併せればね、そんな余分なその施設はいらない。
それから重要な事は、例えば大学にしても病院にしても、
大阪府と大阪市がそれぞれ100億ずつお金を入れてる。
これ東京だと、病院運営とか大学運営には、140億ぐらいしかお金入れてないわけですよ。
だから、大阪府と大阪市がそんなけね、100億、100億も入れるような運営をしていて、
で、実際に大阪市内の医療・教育・福祉、そちらには殆どお金回ってないんですよ。
いやっ、ただお金の使い方を変えましょうという事なんです。

柳本議員:
今、橋下市長がいみじくも言われたようにですね、例えばその結核病床の件に関しても
羽曳野の話が出て来るわけじゃないですか。
ですから、大阪府域全体の問題というものは、寧ろ大阪府と大阪市だけが議論するのではなくて、
広域的なものは大阪全体で戦略を立てて行こう、
そういう考え方については、私たち反対するものではありませんので、そういう方向については、
我々が提案する大阪会議で調整をしていけば、実現は可能だというふうに思っております。

橋下:
例えば、これも見ていただきたいんですけどもね、

これが今の厳然たる事実なんです。
結局ずうっと大阪府と大阪市が、その統一的な方針なく、それぞれが施設を作ったり、
色んな事業やって来たんで、見てください。
東京一人当たりのね、東京都民一人当たりの借金よりも、
大阪市民一人当たりの借金のほうが3倍以上なんですよ。
全然、府と市で役割分担が出来てないんです。
これが厳然たる事実。
だからこの大阪府と大阪市の借金のね、その負担の仕方の役割分担を変えましょうという話と、
もう一つ重要なのはね、これ施設の統合だけじゃなくて、
今後、その政策をやるに当たって、大阪全体の政策を誰が仕切って行くのかです。
でーこれはね、例えば防災なんかでも、津波被害の想定を今までは、大阪府と大阪市がバラバラでやってたんです、
僕と平松市長の時には。
で、どっちを採用するのか、全然もう収拾がつかなかった。
今は、津波被害の想定は大阪府がやる、
で、きちんとその防潮堤の整備なんかはね、府と市で予算を付けていく。
ま、こういう形でね、大阪府全体の指揮、司令官というものが今まで大阪府になかったんです。


柳本議員:
ただですね、大阪市が恰も悪い、悪いという印象をね、
橋下市長は擦り込まれておられるかのように思うんですけど、先ほどの負債の残高もですね、
話を一人当たりで割っておられますけども、
実は大阪市って結構、貯金大好きなところでございまして、
財調基金で1,600億、そして府と違って減債基金もしっかりと積み立ておりますので、
ややこしい話になりますけど、借金が減ってる一方で
ちゃんと積み立てるものは積み立てておりますので、財政健全化はここ数年で確実に良くなってきております。
で、東京都と比べると、先ほどのような形になるかもしれませんけども、
ほかの政令市と比べた時に、旧五大市(大阪・京都・名古屋・横浜・神戸)の中でですね、
その財政健全化比率、実質公債費率といわれるものは、一番数値が良いんです。

橋下:
いや、数値が良いという事じゃなくてね、やっぱりこれ役割分担が出来てないんです。
大阪市民だけが260万人の少数の市民が今まで全部背負わされていた。
だから一人当たりの借金が増えてきた。
東京は、何故一人当りの借金が少ないかというと、1,300万人で色んな大きなものを
みんなで負担していく。
だから、今大阪市は260万人で負担しているものを880万人、大大阪ででね、
負担し直しましょうというのが大阪都構想なんです。

西:
さぁ、今まずお金の話から入りましたが、このあとは実際、大阪都構想というものに移行した場合に、
サービス、住民サービスですね、どういうふうに変わるのか、CMのあとお願い致します。

(CM)

西:
さぁ、今日のVOICEは大阪都構想スペシャルという事で、大阪維新の会代表の橋下徹さんにお越しいただいています。
そして、自民党大阪市議団幹事長の柳本顕さんにもお越しいただいております。
引き続き宜しくお願い致します。
さぁ、続いて参りましょう。続いては、住民サービスはどういうふうに変わるんだろうか。


西:特別区というのは、奥田さん、その大阪都構想で新しく生まれる

奥田:5つの

西:
区ですね。で、そのサービスはどうなるのかという事です。
端的に文字にしていただきました。このようになります。


これまたね、真ん中がないというか何というか、維新の主張としましては中核市並み、
そして、自民党の柳本さんのほうからは、村以下という言葉が出て参りました。
村にお住まいの方、ほんとにごめんなさいね。
では、参りましょう。
じゃ、柳本さんのほうから、1分間で何故住民サービスがこういう表現になるのか、お願い致します。


柳本議員:
はい、正確に言いますと、村以下というよりは、村より下でございます。
何故かと言いますと、今大阪市域内で市税として入ってくる税収が、
これだけ、8,000億ぐらいあるとしたらですね、
その内の6,000億が自主財源として、自分たちで自由に使える、自分たちで決めれる財源であります。
ところがこれ、特別区になった場合個人市民税・軽自動車税・たばこ税しか入りませんので、
固定資産税すら自主財源として、自分たちで決める財源として使う事が出来ないんですね。
実に6,000億に対して、1,500億円ぐらいという事で4分の1に、自主財源
自分たちで決めれる財源が減ってしまうという事なんですね。
周辺の自治体はどうかというと、固定資産税も入りますのでね、
それを自分たちで決める事が出来ます。


大阪だけが使えないという事、自分たちで決めれないという事で、
極めて不平等な状態になってしまいます。
併せて言うなれば、各特別区で住民サービス、今まで通り出来るかという事については、
特別区設置協議会で検証されておりませんので、
これは住民サービス低下する事が必至と言わざるを得ません。

西:なるほど。後ほどお話伺いましょう。では続いて橋下市長、中核市並みという主張です。ではお願いします。


橋下:
あの今、自主財源という言葉をね、使われましたけども、ここがちょっとあの誤魔化しなんです。
と言いますのは、特別区が使えるお金、総額はどうなのかっていうところを見てもらいたいんです。
今、大阪市役所で住民サービス、医療・教育・福祉に使ってるお金は6,200億円なんです。
これはそのまま特別区に渡します
だから全然、自主財源という言葉を使うかどうかは別として
今、大阪市役所が医療・福祉・教育に使ってるお金はそのまま6,200億円そのまま渡すんです。
そして、このおー特別区の中で5人の選挙で選ばれた区長が
より住民のニーズに応じたきめ細やかな、その決定が出来る。
今、大阪市内260万人に市長一人ですから、大阪市全市一律の政策ですけれども、
この6,200億円を使って、5つの地域のその実情に合わせたね、きめ細やかなサービスが提供できる。
ですから、住民サービスが上がる事は間違いありません。  ←保証は?
まぁこの自主財源、自主財源と言ってますけども、
今の大阪市でも1兆6,000億円の内、ほんとに自由にお金、
自由に使えるお金っていうのは、ほんの僅かなんですよ。

西:
なるほど。まず、柳本さんが先ほどプレテーションに使われたグラフの中の、
奥田さん、その財政調整交付金というものについて、補足説明を。

奥田:
これあの5つの特別区の財政がそれぞれ違いますので、一旦それは大阪都いいますか、
大阪府に集められて、そっから格差を無くす為に分けていくという事なので、
一応、形上はそれぞれ特別区に入る事になっています。

橋下:そうなんです。

西:という事は、これは要するに紐付きというかね、これに使え、あれに使えという財源ではないわけですから…

柳本議員:
しかしながら、主財源は自分たちで自由に使えますけども、
この財政調整交付金のほうは、都区協議会というところで議論してですね、
あなた方これだけあげますよと言って初めて貰えるお金であって、貰えるかどうかが分からないんです。
それともう一点、言わせていただいて宜しいですか。
後ろにですね、この大阪市の地図を上げていただいてるので立たせていただいて、
これまでは、西成区民であれば、大阪市域全体の行政サービスを受ける事が出来ました。


即ち、市営住宅とか保育所とか、全体の中から選ぶ事が出来たんですね。
出勤する時には中央区辺りの保育所も選ぶ事が出来たという状況です。
しかしながら、今度、各特別区毎になりますので、
例えば西淀川区の方で、淀川区の保育所、今行っておられる方々も60名ぐらいいらっしゃるんですけども、
その方々も、この中でしか今度、選べなくなりますんでね、
もしかしたら、川越えて保育所行かなければならなくなる可能性すらあるという状態なんです。
住民サービスは確実に、範囲の幅が狭まりますので悪くなりますよね。

橋下:いやっ、それはね、ちょっと…

柳本議員:悪くなりますよ。

橋下:
事実誤認です。
まずですね、財政調整交付金という、このお金、これを省いてますけどもね、


このお金は、繰り返しになりますけども、特別区に行くんですね。
で、このお金は、入ってくるかどうか分からないって言ってますが、これ入るんです。
で、入ってきたお金をどう使うかも自由なんです、自由なんです。
で、これは財政調整交付金になるか、税となるかは別として、
とにかく6,200億円は特別区に入ってきて、使い途は自由に決められる。 ←コストは?
それから、保育所の問題もですね、この川を越えてね、あーいやぁ、
この隣の区の保育所が使えなくなるとか、そういう事言いますけども、
そんな事ありません。
これは、選挙で選ばれた区長が自分たちの設備、自分たちの施設とかそういうところをね、
自分たちのその区民だけにしか使わせないなんて事は、しません。
じゃ、大阪市内にある、じゃあ、あの天王寺動物園とかね、市民だけしか使えないのかってったら、
そうじゃないです。
そりゃやっぱり選挙で選ばれた区長が、その自分たちの施設、隣の区とね、協力関係とか結んで、
そらしっかりやるんです。
で、重要な事はね、大阪都構想、非常に難しい、難しいと言われるのは、
何が難しいかと言われると、大阪市役所は特殊な市役所なんです。
非常に特殊な市役所。
これは堺市役所もそう。


何故かと言えば、本来はこの水色の部分だけが本来の市町村の仕事なんです。


ところが、大阪市役所や堺市役所は、ピンクの部分、これ都道府県の仕事なんです。
これも一緒にやってしまってる。
だから、大阪都構想は、どういう話かというと、
今、大阪市役所がやってる都道府県の仕事は、これはもう大阪都のほうに移して、
仕事を役割分担しましょう。
ですから、市議会議員の皆さんは、本来の市議会議員に、
市議会議員のほうに集中してくださいと、とそういう事なんですね。

柳本議員:
ただでも、都道府県の仕事というものを周辺の市町村は
こうやって固定資産税とかを取り上げられる事なく、大阪府にやっていただいてるんです。
何故、大阪市域内の市民だけが特別区という形でですね、固定資産税やさまざまな税収を
一旦、都に吸い上げられて、その上で広域行政をやってくださいという状況になるのか、
私、理解できませんね。

橋下:これねぇ~やっぱり

柳本議員:それは不平等ですね。

橋下:
これはねぇ~どういうところで対立が生まれてるかというと、
大阪市議会議員からすると、大阪府議会や大阪府知事っていうのは、もうなんですよ。
僕は知事もやりました、でー大阪市長もやってます。
僕は、大阪府知事をやってた時に、大阪市民の為に一生懸命仕事やってます。
だから、大阪市議会議員がやるのか、大阪府議会議員がやるのか、
大阪市役所が仕事をするのか、大阪都庁が仕事をするのか、
これは両方とも住民の代表が居る役所なわけですから、
住民からすれば、どっちでもちゃんとやってくれれば良いんです。
それを取られた、

柳本議員:いえいえ

橋下:取られたと言うのはね、それは違うんですよ。

西:ちょっとお待ちくださいね。急に全体としての税収が上がるわけではないですから、

柳本議員:ないです。

西:
先ほど橋下市長のほうから、自由に財源としては使えるんですというふうに仰いますけども、
いわゆる裁量財源と言いますか、

橋下:ええ。

西:その絶対にやらなくちゃいけない仕事っていうのは幾つもあります。

橋下:ええ。

西:
で、これは、ちょっと中野先生に伺いたいんですけども、  ←聞くなw
その都構想に移行して、各特別区が政策立案するようになると、
その裁量っていうのは、どの程度活かせるもんなのか。


中野:
やっぱり首長が選挙で選べますからね、当然裁量は、僕は上がると普通は思います
ただ、僕は都構想はね、さっき橋下さん一生懸命、僕ね、成長戦略極めて懐疑的なんですよ。
ただ、これはねぇ、住民サービスは読んでる限りでは、
中核市プラス政令市の権限と一般市町村の権限持ちますんでね、
住民サービスは、僕はなんとなく、こっちについては上がるような気はします

柳本議員:
もしね、もし仮に、特別区で住民サービスが上がるんであれば
もうこぞってですね、ほかの政令市も特別区になりたいと言いますよ。
ところがね、今多くの自治体は政令市になりたいって言ってて、
実際ここ10年ぐらい政令市の数、増えてるんですね。
実際、今東京都の特別区ですら、市になりたいって言ってるんですよ。
この状況を考えた時に、特別区は明らかにメリットがないから、
ほかの自治体では採用しようとしてないんですね。

橋下:違うんです。

柳本議員:何故、大阪だけこの不公平な不平等な

橋下:それはね…

柳本議員:特別区にならなければいけないんでしょうか。

橋下:
それは違うんです。
政令市になって誰が一番メリットを受けるかというと市議会議員なんです。
それから市長なんです。
自分たちの、その使えるお金とか、権限が何か拡大するような錯覚するんですよ。
市民の、市民からすればね、どちらがやっても良いんです。
市役所がやっても、都道府県がやろうとも
で、今回は、仕事の役割分担やろうって事を何故そうなったかというとね、
今までの大阪市議会っていうものは、都道府県の仕事も市町村の仕事も
ぜ~んぶ混ぜこぜでやってたもんだから、さっき言ったようにね、

もうこんなふうに税金の無駄遣い、こういう事が全然止めれなかったし、
もう色んなその改革案件についてもね、もう全然進まなかった。
だから、市議会議員のほうに、しっかりとあのー通常の市議会議員の仕事に集中してもらう
それから、さっき中野さんが言われたようにね、
権限としては、中核市以上の権限があるわけです。
で、何が重要かというとね、選挙で選ばれた区長が自分の決定権で、どのサービスを選択するか、
これからねぇ、その税収ってものは、どんどんどんどん右肩上がりで伸びていきません
サービスを選択していかなきゃいけない。
で、今の大阪市だと260万人で、この政策をやめて、この政策にするっていってもね、
融通きかないんですよ、260万人の合意を取るなんて。
だから、これは大阪市内を5つに分けて、
それぞれの地域でサービスの選択をやってってくださいと、そういう事なんです。

柳本議員:
良いですか。橋下市長ね、話戻させていただきますと住民サービスの話ですね、
これ議会とか首長の話は、これ論点すり替えやと思いますね。
先ほど、西淀川区の人で、淀川区の保育所行けないとなるじゃないですか、
それ行けるようにしたら良いじゃないですか、
区長がそのようにしたら良いじゃないですか、と仰るじゃないですか、
要するに、そんな話したらね、5つに分ける意味なんて何もないんですよ。
大阪市のままでやったら良いじゃないですか。
それで今、自由に行けるんですから。
明らかに行政サービスは低下します。
行けるかどうかは、その財政状況と区長の判断によって変わってしまうんです。
ところが今、大阪市は大阪市域内の保育所どこでも行けるような状況になってるんですよ。

橋下:これね、保育所だけの問題じゃないんです。   ←ちゃんと反論できず誤魔化すw

柳本議員:ないです、ないですよ。

橋下:さまざま

柳本議員:そう、そうです。

橋下:
さまざまな政策なんです。
だから、方向性としてね、この大阪市内260万人をまぁ一つの塊と見て、
もう一律の政策だけで進めていくのか。
でー今回、僕は24区の区長にかなり、えー財源と決定権を渡したんです。
も限界のところまで渡しました。
どうなったか。
24区でバラバラな政策が出てきました。
だか、こういう方向性を目指していくのかね、
今までのように大阪市全体で、もうこれをやる、これはやめる、もう大阪市全体で決めていくのか
この5つの地域に分けて、住民の声を聞いて、選挙で選ばれた区長がサービスを選択していく、
そっちを目指すのか、どっちかの話なんですよ。


西:
んーなるほど。さぁ、今日は橋下市長と、そして柳本さんにお越しいただいていますが、
それ以外の政党の皆さんの、大阪都構想に関する主張もここで確認しておきましょう。


西村麻子:はい、各党の主張をご紹介します。まずは、公明党の主張です。


大阪都構想を巡っては、議会と市長の対立が続いているため、
大阪市民の皆さまに判断いただく事が最善と考え、住民投票を選択しました。
ただ、今の協定書では、市民サービスの低下は明らかだとしています。
続いて、OSAKAみらいの主張です。


大阪市廃止・分割構想で市民は不幸になる
特別区になれば、課題が一挙に解決して、バラ色の大阪が待っているというのは間違っている。
市を分割せずに、区長に予算と人事権を移し、市民に身近なサービスを提供できるようにすると主張しています。
続いて、共産党の主張です。


大阪市の廃止・分割は初期経費が掛かると共に、毎年の経費も増え、
結局、住民サービスを切り捨てざるを得なくなる
百害あって一利なし
大阪市を潰すという形の改革ではなく、市政の中身の改革が必要
都市内分権で住民の声が届く姿勢への転換を目指すと主張しています。
以上、各党の主張ご紹介しました。

西:
はい、まだ実は、成長戦略とか、広域行政に関しての話伺っておりませんので、このあとCM挟んで伺います。
それと、沢山メール頂いていますので、
これ橋下市長がよく仰るようにですね、これ制度の設計の話なんで、
どうしても、そのあとね、どんなふうな大阪になるんですかという、
その先の先の話を我々、知りたがるんです。
で、そういうメールも沢山来てますけども、出来るだけ二人にお答え頂こうというふうに…

橋下:それ維新の会のホームページに、将来の事は全部書いてあるんですけどねぇ。 ←ほな出て来るなw

西:はい、今日せっかくなんで、宜しくお願いします。

(CM)

西:
今日のVOICEは大阪都構想スペシャルです。
スタジオには、大阪維新の会代表の橋下市長、宜しくお願いします。
そして、自民党大阪市議団幹事長の柳本顕さんにもお越しいただいています。
引き続き最後まで今日も宜しくお願い致します。では早速ですが、ご覧いただいている方から
本当に沢山のメールを頂きましたので、そのメールご紹介して参りましょう。


西村:
はい、メールはなんと250通以上届きました。皆さん、有難うございました。
早速それでは紹介していきたいと思います。
まずは、こちら一通目です。柳本さんに質問です。


西村:
自民党総裁は、都構想に賛成しているのに、何故大阪の自民党は反対なのですか。
ペンネーム西成さんからの質問です。

西:柳本さん、お願いします。


柳本議員:
はい、有難うございます。
安倍総裁が都構想に賛成してるという事はございません
逆に言えば、私自民党所属でございますけども、
安倍総裁から、都構想に賛成しろと指示を受けた事はございません
ただ、全国的な都道府県と政令市との間で、いわゆる二重行政というものがあるのであれば、
解消していかなければならないし、
或いは住民自治の強化という事が必要だという事でですね、
その解決策として、都区制度というものが一つありますよ、
また、特別市制度というものもありますよ、
そして三つ目の手法として、昨年、地方自治法が改正されましたけども、
調整会議と総合区というやり方で出来ますという、
三つの方策があるわけでございまして、そういう方向性について政府は示しているという状況かと思います。
昨年、実際この自治法改正は、維新の党の方々も含めて賛同されましたので、
あとは、大阪において、どの手法を使うかという事については、
地方で考えてください、地方分権の下でそれぞれで考えてくださいというのが自民党の考えです。

西:橋下市長は、安倍総理から直接、都構想について何か言われたりはしてないですか。 ←聞くなw

橋下:
いやっ、それはないです。
ただ、重要な事はね、この大阪都構想の目的は、
これは総理も、首相も政府もみんな認めてるわけです。
この大都市において、二重行政を解消しなきゃいけない、
それから、それぞれ大都市においてね、もっと住民の声を汲み取るような仕組みを作らなきゃいけない、
だから、もうそのー今の市議会のね、野党は、そもそもの目的までもう否定してるような感じで…

柳本議員:いえいえ、私初め…

橋下:だから…

柳本議員:目的否定してないと言いました

橋下:
え、ちょっと待って、うん、ええ、ですからね、目的をもしね、それ認めるんであれば、
なんで議論が噛み合わないかというと、今、大阪都構想の反対論ばっかり言うでしょ。
それだったら、どういう解決策があるのか、示してもらわなきゃいけないんです。
だから、大阪都構想を否定するのであれば、
今の大阪市のまんまでいくのかね、
それから今、柳本議員が言われた特別自治市ってのは、これ誤解です。
制度ありませんから、今はね。

柳本議員:まぁ、特別市制度を…

橋下:ええ、ま、ないです

柳本議員:方向性について考えている…

橋下:
いや、ないです。だから、この都構想でやるのか、どういう方向でやるのか、
そこの議論が今ないんですよ。
だから、それをしっかりねぇ、言ってもらわなきゃいけないんですよね。


柳本議員:
ご希望がありましたので、お答えさせていただいて宜しいでしょうか。
実際、先ほどお答えもしましたけども、昨年、地方自治法改正という事で、
道府県と政令市の間で、調整会議というものを必ず設けてくださいよと、
その上で、あるとすれば二重行政を解消するような方策が考えられますという事を
国全体で決めていただいております。
で、私たち大阪では、それを率先する形で大阪戦略調整会議というものを
府議会・堺市議会・大阪市議会で、上程をさせていただいておりまして、
条例提案をさせていただいておりまして、
府知事並びに議会の代表、そして大阪市・堺市におきましても、
首長議会の代表が参画する事によって、話し合いでもって、まさに調整していく事が出来ると。
それによって、さまざまな府・市の問題についても、
解決する事が出来るという事を訴えさせていただいております。

橋下:
まず、ここが重要でしてね、問題でしてね、地方自治法の制度と、
今、柳本議員が出されたこの制度は、別物なんです。
で、この別物の制度、何が問題かというと、知事や市長、
それから議員が一緒になって議論するというのは、今、政府のほうに、あのー問い合わせをしていますけども、
非常に問題ありと、もう今なってます。
ですから、大阪都構想については、政府からは問題なしとなってますけども、  ←デマです
そもそも、これ提案してる知事と議会が一緒になって議論をして、
決定をしてしまうと、これは知事や市長は、予算編成権という重大な権限を奪われる事になるんです。
で、ですから、今の日本のその自治制度の中では、この自民党案は問題だというふうになってます。
それから、もう一つある。

柳本議員:なってません

橋下:いやっ、地方自治法の…

柳本議員:なってません。

橋下:改正によって…

柳本議員:付帯決議で…

橋下:
いや、まず地方自治法のね、地方自治法の改正によって出来るじゃないかって言うんですけども、
それ大きな誤解で、大阪市以外の政令市に、政令市にアンケートを採ったところ、
「この制度は、もう使えません」って、みんな言ってるんです。
だから結局ね…

柳本議員:この制度ってこれですか?

橋下:
いやぁ、違います。    ←違うのに出してるくる詐欺師w
地方自治法の、その制度は、もうこれはやりませんというになってる。
だから、そのね、てこの問題ある制度…

柳本議員:いや、調整会議は必置ですから、必ずやらなければならないですよ。

橋下:でも、これは自民党の案とはまた違いますからね。

柳本議員:違います。

橋下:
で、自治法の新しい制度は、結局、知事と市長が会議をしなさいという事なんですが、
これは昭和34年からもう既にね、大阪府も大阪市も会議をやってるんですよ。
で、会議をずーっとやって来た結果、二重行政は止まらなかったし、
こういう負の遺産も生じてきたし、
それから大阪市民のね、こういう一人当たりの借金もずっと増えてきてる。
で、会議をやっても無理だから、僕らは大阪都構想を提案しました。
で、これね、柳本さんが直ぐね、お金を取られる、取られるって言うんですけど…

柳本議員:取られるとは言うてません

橋下:
これだけは、これだけはね、誤解いただきたくないのは、この大阪市のお金
アメリカに取られるとか、中国に取られるんじゃないんです。    ←当たり前やろw
今まで大阪市役所が預かって仕事をしていたものを大阪都庁に今度は仕事をやってもらう。
これは都道府県の仕事なんですから、元々。
都道府県がやるべき仕事をたまたま大阪市役所がやってたので、
お金と仕事をそのまま大阪都庁、大阪都知事に渡す
大阪都庁もねぇ、大阪都知事も、これは大阪市民から選ばれた代表なんですから。
何も担当者が変わるだけで、何も問題ないんです。  ←デマです
お金を取られるなんていうのがね、これはもう絶対にね、それ事実誤認なんですよ。

柳本議員:
いえいえ、住民の決めれる範囲がね、明らかに狭くなってしまいますので。
で、この件に関して言いますと、議会も入るっていうのは、議会の議員も入るというのは
その地方自治法改正の際に、付帯決議で多くの政党が賛成してるんです。
自民党は元より維新の党も賛成してるんですよ。
そういった付帯決議に基づいて、我々はその調整会議だけじゃなくて、
更にバージョンアップした形での会議体を条例化する事によって、
今、橋下市長「今まで出来なかったじゃないか」と仰いますけども、
条例化してないから、やりたい時にやるだけだったんですよ。
これからは必ずやりましょうとする事によって、条例化する事によって
必ず議論は巻き起こります

橋下:
いやっ、問題なのはねぇ、あのー法律は議員を入れる事が出来るとなってるだけなんです。
で、これはこのー柳本さんたちの案は、この議員を入れなければいけないんです。
で、ここでね、決定した事も、じゃこれ、府議会・市議会は、それに縛られるのかどうなのか。
今ですらですよ、府議会・市議会はバラバラなんです。
例えばねぇ、だい、この研究所の統合も大阪府議会のほうは賛成しておきながら、
大阪市議会は反対してるとか。
で、この統合、施設を統合しましょうよっていう案件、僕は議会に出してるのに、
今ですら議会は反対してる。
じゃあこれ会議を持ったところで、じゃこれ会議を持ったところで、
なんで賛成なるんですかって事なんですよ。

柳本議員:
いや、だからこそこういう会議体が必要なんですよ。
自民党であったとしても府議会議員と市会議員とで、
立場が違えば若干意見が変わるの、これ当然の事だと思いますけどね。

橋下:でも、これしょ、昭和34年から一切解決出来てこなかった。

柳本議員:この中で解決していこうという考えです。

(CM)

西:
もう残り時間が殆どないんですけれども、メールもう一通。
橋下市長、大阪の将来像、成長戦略を是非聞かせてください。30秒ほどですが、お願いできますか。


橋下:
もう大阪府・大阪市がねぇ、バラバラであの大阪の政策をやっても駄目です。
あの大阪府・大阪市が一体となって、大阪都になってね、
それこそ、うめきたの開発、関西国際空港とどうやって鉄道を直結させるか、
あー統合型リゾートを誘致する。
まぁね、東の東京都に並んで、西の大阪都を作って、
そして、リニアモーターカーも結ぶ。
これ10年、20年、30年先の話になるかも分からないです。
これがあのー大阪、新しい大阪になるかも分からないけれども、
その第一歩を踏み出そうという事です。
今までのねぇ、大阪府・大阪市のままでは絶対にこれはね、発展はしません。

西:さぁそして、大阪府・市を継続した場合の成長戦略、是非お聞かせください。


柳本議員:
はい、私はもう都構想というものは、大阪都構想というものは、毒まんじゅうだと思ってます。
美味しそうに見えるかもしれません。
しかしながら、私たちは安心して食べて頂けるメニューを成長戦略も含めて、
しっかりと提示をしていきますし、これからも出していきます。
大阪市民の皆さん毒まんじゅうは食べないでください
今日は有難うございました。

西:
今日ここで雌雄を決するというわけではありまぜん。
それぞれの主張を時間いっぱいまで頂きました。
また今後とも宜しくお願い致します。
今日はお忙しい中、お二人共有難うございました。



続いて翌日、「延長線」という事で2/12(木)の放送を文字にしときます。


西:
昨日は、このスタジオにですね、橋下市長と、そして自民党の柳本幹事長にお越しいただきまして
大阪都構想スペシャルという事で、それぞれ推進派・反対派のご意見を戦わせていただきました。
そして、テレビをご覧の皆さんからも質問メール、ほんとに沢山250通以上頂いていたんですが、
お二人の議論が白熱致しまして、ほんのごく僅か1通、2通しかご紹介できませんでした。
本当に申し訳ございませんでした。
改めてこの場で、これまた何通かになってしまいますが、ご紹介をします。  ↓うちが出したメール٩(ˊᗜˋ*)و


上田:
まずは、けいこさん、25歳の方です。
大阪市を解体して、もし元の大阪市に戻してほしいと思ったら、元に戻せるのでしょうか。

西:どうなんでしょう。  ←質問して欲しかったorz


上田:
という事ですね。そして、匿名希望さん、なぜ府民投票をしないのでしょうか。
大阪都構想は、大阪市を大阪府に統合するのなら、府民の投票も必要です、というご意見。


そして、大阪市のオッカーさん、何事にもメリット・デメリットがあるはずです。
維新の会も大阪都構想のデメリットを、
そして反対する党も大阪都構想のメリットを知らせてください、という事です

西:
これは、このあと突き詰めていかないといけないなと思いますけれど。
そしてですね、昨日生放送の時間に聞けなかった質問をですね、
放送後にも、このお二人にこのスタジオに残っていただきまして、
幾つかお答え頂きました。それを収録致しましたので、昨日の延長線としてご覧いただきましょう。


西:
昨日の放送後、維新の橋下代表と、自民党 柳本幹事長に、視聴者の質問を更に二つ、投げ掛けました。
橋下さんに質問。


大阪の将来像について、府下全域の成長戦略を聞かせてください。
そして、柳本さんに質問、大阪府・市を継続した場合の成長戦略を聞かせてください。
都構想中立派さんからです。橋下さんどうでしょうか。

橋下:
成長戦略は、多分同じだと思います、中身は。
その大阪にしっかり企業を呼び込む、
子育て世帯を呼び込んでくる、
うー文化・伝統、こういうものを発展させていく、
で、これを達成させる為にね、大阪府庁・大阪市役所、大阪市長・大阪府知事、
大阪府議会・大阪市議会という、この六つがバラバラでやる事が良いのか、
それとも、大阪都庁・大阪都知事がね、しっかりと大阪全体の方向性を見定めて、
今のような成長戦略をね、進めていくのが良いのか。
こら成長戦略の中身は、ほぼ同じなので、大阪府庁・大阪市役所っていう、
この二つの組織を残したまんまでやったら良いのかって事なんですけど、
これは過去ね、ずうーっと昭和34年から、ずうーっと話し合い、話し合いをやって来たけれども、
上手くいかなかった。
で、僕も知事をやり、市長をやったけれども、お互いやっぱり縄張り意識も強いし、
組織同士プライドも高いし、なんといっても府議会・市議会がね、
もう言ってる事がバラバラなんですよ。
だから、これ大阪の成長戦略を進める為には、やっぱりこれは大阪都庁を作らなきゃいけない
東の東京都、西の大阪都、二つでリニアをしっかりとむす、リニアで結んでね、
この二つのエンジンで日本おー日本を発展させていく。
これは大阪都構想のね、目指すべき将来像ですよね。

西:なるほど、柳本さんいかがでしょうか。


柳本議員:
はい、橋下市長仰っていただきましたように、成長の方向性というものは、
おそらく同じなんだと思います。
最終のほうで言っていただきましたように、
リニア新幹線、東京から大阪まで一気に結ぶという話も然りでございますし、
あと北陸新幹線なんかも東京と繋がってですね、北陸圏も、やはり東京に流れてしまう可能性がある中で、
関西圏としっかりと繋いでおかなければならないという、インフラ整備の問題があります。
併せて企業誘致を始め、中小企業の新産業の育成、並びに観光客などインバウンドで、
いかに誘致していくかという事は、大きな方向性として、成長の核になるというふうに思っております。
あと、手法のところがやはり違うというふうに思うわけですけども、
その点については、私たちは大阪市残したままという事でございますけども、
寧ろ都市間連携を強化する事によって、その事象に応じた対応をしていくべきであるというふうに考えております。
例えば、物づくりであれば、大阪市と東大阪市、そこがしっかりとタッグを組んで、
何かできないかという取り組みもあるでしょう。
或いは、港湾などについても、大阪府域というところで限定した形での港湾施策を
考えるのではなくて、寧ろ大阪市と尼崎と神戸市を繋ぐとか、
そういった形で、さまざまな事象に応じた都市間連携を深めていく事によって、
成長を牽引できる手法となり得ると考えてます。

西:
なるほど。では続いて参りましょう。続いては、橋下さんに質問です。
大阪都構想を実施する事で、私が居住する岸和田市東ヶ丘町にどんなメリットがあるのでしょう。MSさん。


橋下:
これは、大阪都構想というものはね、大阪市っていうところだけをとにかく見て、
そこにいーもう人も物も金も全部集めていくっていう、そういう方向性で行くのか、
いや、そうじゃなくて、大阪市の発展は、大阪全体を発展させる事によってね、
大阪府全体を発展させる事によって、大阪市も発展させる、岸和田も発展させる、
東大阪市も発展させる、全体発展させるのか、この方向性の違いなんです。
で、やっぱり柳本議員たちの考え方は、まず大阪市ありきなんです。
しかし、大阪市っていうのは、大阪府の人口の内30%しか、大阪市内住んでおりません。
大阪市の面積は、大阪府全体の中で、僅か12%の面積だけ、
そこばっかりを見るんじゃなくて、880万人大阪府民全体で一つに纏まって
そこでね、発展をしていこう、
これは大阪市だけじゃなくて、周辺のその市町村、岸和田も含めてね、
みんなでこれ、ワン大阪、一つの大阪でね、発展を目指していきましょうというのが
この大阪都構想の考え方なんです。
だから、大阪市だけを見るっていう考え方は、もうやめましょうという事なんですね。

西:なるほど。柳本さん、反論があれば。


柳本議員:
はい、私は大阪市会議員ですから、大阪市の事を第一に考えてる、これは間違いない事でございます。
しかしながら、大阪市が繁栄してこそ、周辺市の繁栄もあるというふうに思ってますし、
周辺市の繁栄なくして、大阪市の繁栄はないというふうに思っておりますので、
今回の、いわゆる大阪市廃止・分割によって、大阪市の活力、或いは大阪市のブランド力
或いは大阪市の力というものは、確実に削がれますので、
その事によって、周辺市にも着実に、確実に悪影響というものは及んでくるというふうに考えてます。

西:
なるほど。僕からも質問して良いですか。
二重行政のところでね、そのベイエリアの開発でゲートタワービルと、そしてWTCと、
無駄なモノが二つもできましたという話ですけども、
なかなかモノが決まらないっていうのは、ある意味民主主義の、まぁ特徴でもあるわけですよね。
二元代表制であるって事も一つそうでしょう。
という事でいうと、これからその大阪都になって、集約が一つになったからといって、
あの無駄な物を作ったのは、ある種バブルの時期、両方とも失敗したという言い方も出来るわけで、
一元になると、逆にいうとその歯止めの効かない大きな空振りをするリスクっていうのを
我々は心配するんですけど。

橋下:
それをねぇ、よく言われるんです。
あのー大阪都になってしまって、一人の指揮官になると、
リスクも大きくなるじゃないかと、違うんです。
大阪都庁で使える、その予算の額っていうものは、もう決められてるわけです。
要は、その上限管理の中でね、しっかりと借金の管理をしようと。
今は、大阪府と大阪市がそれぞれの財布で、もう好き放題やってますから、
だから、こういう形で市民一人当たりのね、あのー借金が増えてしまった。

今後は、大阪全体に関わるものは、大阪都庁のこの上限の範囲でやりますよって事にすればですね、
そら可能性言ったら、そら幾らでも無限の可能性言えますけど、
大阪都知事がね、2本の高層ビル建てますかっていったら、まずやりません、そんなのは。
やりません。

柳本議員:
ただ東京都はね、やはりこう、これ見ていただいたら分かります、
まさに税収が豊で、借金をする必要がないというところがあるんですね。
じゃ、東京都、何も失敗してないかといえば、あの銀行作ったりとか、
色々あったはずなんですけども、ところがあまり話題にならないと。
何故かというと、やはり税収は上がってて、それなりに裕福だからなんですね。
で、特別区毎の争いも起こらないのも、これまた比較的裕福だから
そういう状況で曲がりなりにも成り立つんです。
しかしながら、大阪府と大阪市で、そういう状況になった時に、
やはり大きな問題が、どうしても顕在化してしまうという実情を
大阪に照らして合わせて考えていかなければならないと思います。

橋下:
いやっ、これはねぇ、裕福かどうかっていう問題じゃなくて、役割分担です。
ですから、確かに裕福なところと税収がね、あんまり集まらないところだと、
借金のその絶対額、絶対額の違いはあるかも分からないけれども、
重要な事は、この役割分担です。
本当は、大阪府っていうものが、大阪府全体の色んなその政策をやらなきゃいけないのにね、
東京都のように、今回、大阪府のほうがねぇ、借金は多い状態で、
大阪市のほうが借金は少ない状態、
医療・教育・福祉に本来は力を入れなきゃいけないわけですから、
これがねぇ、この割合を変えなきゃいけないんです。
この割合が問題なんです。
今、大阪市が何でもかんでもやってしまってるっていう、
この状態を変えなきゃいけないっていう事なんですね。

西:
んーなるほど。皆さん、どうお聞きになったでしょうか。
森さん、よくご存知のように、制度というのは、100%正しいとか、100%間違った制度というのはなくって、
計量的なもんなんですよね。
まぁあのこれぐらいは、上手くいくと、そういう部分ですから、
その、それをまぁ、皆さんに出来るだけ議論を見ていただいて、
で、これはどれぐらい上手くいきそうかとか、
そういう部分の判断をしていただく為にも、これからも出来るだけ丁寧な議論を
皆さんにも来ていただいて、お話も伺っていきたいなというふうに思っています。


以上です。


橋下が喋りすぎやけど、一応ほぼ公平やったかな。
中野の存在は余計やなw

柳本議員は、いつものように冷静で丁寧な発言やったけど、市議会での発言より良かったなw
あの限られた時間内に、明確に指摘されてたし、橋下を論破してた٩(ˊᗜˋ*)و
橋下はすり替えに必死やったけど、まともな視聴者は反対票に傾いたと思う。
なんちゅうても、「大阪市民の皆さん毒まんじゅうは食べないでください」は(*^ー゚)b グッジョブ!!

橋下て、いつもAの話を論破されたら、「それだけじゃないんです、Bも~」
Bが論破されたら、「いやっ、違うんです!Cが重要なんです」のすり替えループw

質問メールもっと見たかったな。
うちは5つ質問したんやけど、
大阪市を解体して、もし元の大阪市に戻してほしいと思ったら、元に戻せますか?
が採用されてウレ((p*′ー`)人(′ー`*q))シィ-!!て、喜んだのも束の間、回答なしorz
短い質問で簡単に回答できると思たし、
「なんやよう分からんけど、いっぺんやらしてみたらええんちゃう」の人向けにて考えたのに
超残念(´・ω・`)ショボーン




※以下、「WTCとりんくうゲートタワー」について

◆2014.10.22(水)大阪市会 本会議「川嶋広稔議員の質疑

◆中野雅司氏ブログWTCとりんくうゲートタワーが二重行政の代表だって・・・笑っちゃうなあ!


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