2015/02/18

2015.2.9(月)大阪市会 税財政制度特別委員会・北野妙子議員の質疑「協定書は設計図か」


2/9(月)大阪市会 税財政制度特別委員会
北野妙子議員の質疑を文字にしておきます。
録画放映は既にアップされていますが、議事録は後日ご確認ください。
(聞き間違い等ご指摘願います)

北野妙子議員:
自民党の北野でございます。市長、有難うございます。
私のほうからも「大阪市廃止・分割構想」につきまして、お尋ねしたいと思います。
先週の金曜日、2月6日にですね、2月6日付で特別区設置協定書について、
総務大臣から、特段の意見のない旨の回答があったという事でございます。
今後、市長はですね、この協定書をもとに住民投票を目指して、今月24日ですか、
市会に上程されたあとですね、市会の承認を求められるというふうな段取りというふうに聞いております。
今回、2回目の総務省への意見という事で聞かれたわけなんですけれども、
前回の事をちょっと、今日ね、配られましたこの皆さんのお手元にあります報告書の中で、
第20回の大阪府・大阪市特別区設置協議会の35ページ、ちょっと見ていただきたいんですけど、
資料と致しておりませんでしたけれども、ちょうど今日配られておりましたんで、
これを見ながら、ちょっと聞いていただきたいんですけどね、市長お手元にございますか。
今日の机上配付の新藤前総務大臣からの助言についてです。
昨年、9月2日の総務省意見にあたって、新藤前総務大臣から、このように言われてますねぇ。

『関係者間で十分な議論を行いながら、地域住民の意思を的確に反映し、
合意形成を進めていく事が地方自治の本旨、とりわけ住民自治にかなうものと考えます。
関係者におかれては、このような考え方をしっかりと共有した上で、法令を遵守し、
この問題について、関係者の間で真摯な議論に努めていただくようお願いします』

というふうな事で、これが、いわゆる地方自治法に基づいた技術的助言という事でございました。
これは、いわゆる法に基づいた事であるにも拘わらずですね、
あんまり報道等でも大きく取り上げられませんで、
この事を議会で議論した事もあまりないんではないかと思います。
で、この事は、それにも拘わらず十分な合意形成の努力をする事なく
取り纏められたという協定書であるという事をまずは指摘さしていただきたいというふうに思います。
この協定書の中身については今、辻先生のほうから一時間に渡りまして、エビデンスに基づいて
中身の事についての質問ございましたけれども、
この中身についてなんですけれどもね、
これまで市長は、「総務大臣のお墨付きを得た」というふうな表現もなさっておられます。
全く問題がない」とも仰っておられます。
今回の協定書につきましても同様で、前回と同様、今回も同じような認識をお持ちだというふうに
思いますけれども、松井知事もそのような事を記者会見等で仰っておられますし、
新聞等にも、このように出ていると。
各メディアが取り上げておりますねぇ。
「協定書設計図については、内容に特段の意見はないと言われた」と。
で、「大変有り難い事に、大臣から問題なしとのお墨付きを頂けた」というふうな表現がなされています。
このねぇ、お墨付きを得たというふうな表現については、ちょっと踏み込み過ぎかなと、
いわゆる「お墨付き」というのは、
権威のあるところから、きっちりとその受理されたというふうな証拠なのであって、
いわゆる顔が墨で書かれてたという事で、語源的には、お墨付きというのはそういうものであって、
正しくは「折り紙付き」とか、或いは「太鼓判」というふうな表現をするのが妥当だと思うんですけれども、
お墨付きという、こういう表現をなさっていますけれども、
それは不利益を被らないとか、そういうふうな表現も出来るわけなんですけれどもね、
そういうふうな問題が恰も、そこには存在しないというふうな事を仰ってるわけなんですけれども、
これはね、私ちょっと解釈として妥当性に欠くというふうに思います。
それは、総務大臣としては、いわゆる大都市設置法に基づいて、
その法律内で定める記載事項が最低限記載する事が書かれているとか
その記載事項について、法令に、法令等に抵触するところがないと
そういうふうに判断したに過ぎないというふうに思うんですね。
ですから、その妥当性であるとか、内容が問題がないというふうに仰っているのは、
感想であったとしても、それが一人歩きしてしまって、
お墨付きを貰ったんだというふうに、アナウンスされてしまいますと、
それを聞いたほうは、恰もその協定書がもうパーフェクトに出来ていて、
何のそこに問題もないというふうに言い切ってしまっておられるのが、
そこに今、分かり難さとか、それを理解できなかったほうが悪いんだっていうふうな
流れになってるんじゃないかなあっていうふうに思うんですね。
で、それを見たから、市民の方々が新しい自治体の絵姿を思い浮かべる事が出来たりとか、
そういう事になってないという事は、もう言うまでもない事なんですけれども、
今後ですね、この協定書の中身について議論していく上で、
この今回の2月6日付で、協定書について、総務大臣から返ってきた意見に対して、
今回は、技術的助言はなかったですけれども、
特段の意見がないというふうな正式な表現ではなくて、
それに少し、こうニュアンスを乗っけたような「問題がない」とか、
「お墨付きを貰った」というふうに仰るのは、少し考えるべきではないかなと思うんですけど、
この点についてはいかがですか。

橋下:
この大阪都構想については、あー役所の組織を、おーまぁ作り直すという事です。
えー今の大阪府庁と、大阪市役所の役所の姿を、では文章で表したらどのようになるかという事なんですね。
でー恐らく市民の皆さんは、あー今、現実に大阪市役所があるので、
この姿を、まぁこの大阪市役所というものをまぁ見た感じで、
こういうもんだなあっていうイメージをしていますけれども、
文章で、じゃあこの今の大阪市役所の姿を表せばどうなるかと言えばですね、
今回の大阪都構想の協定書の大体こういう表現になるわけです。
だから、この大阪都構想の協定書に書かれている、この文章、
これに従って、えー役所を作っていけばですね、きちっと、おーとりあえず、まぁきちっと
役所が出来ると、そこに特段の意見なし、お墨付きという事であって、
その組織とか、それから財政調整とか、税源とか、この役所組織を動かす為のですね、
必要な、その項目は十分に記載されている
で、特にこの大阪都構想の協定書のですね、あの一番重要なところは
あーこの別表のところなんですね、19ページ以降の別表のところ。
特に、任意事務のところでですね、133ページ以降からですね、
えーこれメディアも殆ど、そういう意識はないんでしょうけど、227のところまで、
大阪市役所のこの仕事をザーッと全部列挙してですね、
で、これが大阪都に行くのか、特別区に行くのか、一部事務組合に行くのか全部整理をしてるわけなんです。
ですからもうこれで、いわゆる役所というものは、これっ、その、そういう大阪都と特別区という
役所の姿が良いかどうかは、色んな判断ありますよ。
でも、役所を作り上げるにあたっては、この協定書で十分だという意味
特段の意見なしというふうに、あのー総務省が、総務大臣が言って来たわけですから、
あーまっ、僕が目指している大阪都、特別区というものを作るにあたっては、
この協定書で全く問題ないと。
だから、今のこの現状の大阪市役所、この姿を文章で表したらどうなるのかと言えば、
結局、この別表のような形になるわけですよ。
こういう形で、えー事務をですね、ザーッと列挙していって、
これが政令市の権限ですよ~という事で、 ←政令市のままかよ?
こうやって文章で表すと、こういうふうになる。
だから、今の大阪市役所をですね、ま、文章で表したらどうなのかって事を
それ出していませんけれども、それと比較をすれば、あー全くこの協定書は問題ない
何故か、何故そういう事を僕は断言出来るかと言えば、あーあのおー
近畿地方整備局とかですね、国の出先機関、
これをおー関西広域連合のほうで丸ごと移管するというような法律を作っていったときに、
同じような作業やったわけです。
全部、事務を、全部列挙していって、これは法令受託事務なのか、自治事務なのか、
全部こう割り振りをしていった。
ですから、是非ね、あの委員が、もしこれ問題だと、協定書問題だっていう事であれば、
この一つ一つの事務を見てですね、いやっ、これは都に渡す分ではないでしょとか、
これはやっぱり一部事務組合ではないでしょという、そういう議論をしないと
あの具体的な議論にならないと思うんです。
ですから、是非あのーそういう議論をしていただきたいと思いますし、
もし、この協定書自体に、あの合意をと言うんであれば、
これあのー先日のあの朝日新聞の、えーあれ慰安婦問題で、
『帝国の慰安婦』を書かれていた著書の方のインタビューか何かありましたけどもね、
え、その人の解説記事かな、あのーやっぱり議論コンセンサスを得ようと思えば、
必ず合意をしますよっていう前提の下に、期限を決めて議論をしないと、
そら合意なんて出来ないと思います。
そもそも、もし入口でです、僕はこの今の大阪府と大阪市の解決策として、
今回の大阪都構想というものを解決策として出しましたけれども、
この解決策は、これじゃ駄目なんだという立場の人たちとですね、
これ議論をしても、合意は出来ないと思うんですね。
だから、この解決策で合意をまず得ると、
で、期限も決めるという事になれば、是非あのまた議論もさせていただきたいと思います。
ま、いずれにせよ、あの大阪都構想のこの協定書は、この別表のところ、
ここが一番重要なところであって、この協定書通りに作業をしていけば
きちっと大阪都と特別区という役所が出来上がる、その為の文書としては、
協定書としては十分だと思っています。

北野議員:
有難うございます。
市長の答弁によりますれば、特段の意見がないという事以上の事は言わないで、
いただけるわけですね、今後。
それで、その上でですね、まぁ私たちもこの議論を全くしなかったっていうふうな表現が
市長の記者会見でもございましたけれども、私たちも委員会で協定書が承認される前ですね、
法定協議会で、了とされた時点での常任委員会での、各常任委員会での議論のあと、
先ほど言われた別表に書かれている事業、一つ一つにつきまして議論致しました。 
で、財政総務委員会が2回、各常任委員会が1回ずつ、かなりエンドレスにやってまして、
それについては、各委員会毎に百害リストというのを作ったりもしました。
確かに、住民にとってどういうふうになるのかという姿を
私たちも把握しようと思いまして、これについては読み込んでおります
多分これ見ていただいたら分かると思うんですけどね、付箋だらけでございますけれども。
そういうような作業をしている中で、結局ね、それは大阪市の市役所の解体構想であって、
どういうふうな特別区の区役所に継承されるのかとか、そういう事であって、
住民は、そういう事を知りたいんじゃないんですよ。
で、住民の皆さんが何が不安かといって、自分たちの生活がどう変わるか分からないから、8割の方々が、
少し前のアンケートになりますけれども、8割の方々が、大阪都構想といわれた時代に、
「よく分からない」と。
今、私たち正確には「大阪市廃止・分割構想」と言うてますけれどもね、
その事が分からないと仰っていて、結局この協定書を見ただけでは、
一体どんな暮らしになるのかが想像がつかない
で、私は、よく市長が仰っている、その設計図、設計図ってよくタウンミーティングとか、
色んなところで仰ってるじゃないですか、
その設計図、たり得てるかという事をちょっと考えてみたんです。
設計図っていうのは、いわゆる建物にしても構造物にしても、ビルでもそうですよね、
設計仕様書というのがダーンとこれぐらいあって、その中には構造の計算であるとか、
平面図・立面図、もうありとあらゆるその図面が一冊のものに仕上げられたものって、
大体これぐらいのボリュームありますよね。
だけど、ここには、今の手法でいけば、いわゆるパースってご存知ですか、3Dで表現した、
それなんか見ますと、イメージが結構湧くんですね。
我々、理科系ではない人間にとっても分かり易い、
あ、こんなふうな暮らしになるんだなっていうふうな事が分かるような工夫もされているという事で。
この協定書見て分かれ、分かれ、なんとか理解せえて言うのは、なかなか難しいと私は思うんですね。
で、結局ね、それっていうのは、不親切というか、具体性を欠いているというふうにも言えると思うんです。
役所の姿はこうなるけれども、市民生活はこうなるという視点で書かれていない、という点において、
この協定書は、住民にね、そしたらこういうふうに変えるけれども、
こっちいっても良いですかというふうな判断をしていただくのに、
その適切な判断材料と言えるのかどうかと、
そこまで言える材料ですかというふうな事が問題になってくると思うんですよ。
で、その為にはね、その協定書っていうのは、
この項目見ますと、18ページの本文のほうに書いております第8項目目ですね、
8つ書くところがあって、8号のところに書いている事っていうのは、
元々まぁ書く必要があるものを書けというふうな趣旨での事だったと私は解釈してるんですけれども、
そこにもっともっと書こうと思えば、書き入れる事が出来るにも拘わらず書いていないと、私は思っています。
それは市民生活に密着した事であるとか、そういう事柄について、
先ほど申し上げましたような、もっとイメージが湧くような市民生活の変化であるとか、
影響であるとか、そういうような事を書き入れる事が出来るにも拘わらず、
やっていないと、私は思うんですね。
だから、皆さん分からないんですよ。
協定書を見て分からない、つまり設計図たり得ていないと、私は解釈していますが、その点はいかがでしょうか。

橋下:
これあの設計図というふうに言っていますけどもね、
まぁ僕は大阪都構想と言います。
大阪都構想の設計図と言ってますが、これあの物理的なハコモノを建てる設計図ではないんですね。
機能的な組織をどう作るかっていう設計図なんですよ。
ですから、物理的なハコモノを建てる設計図であれば、パースで示す事が出来ます。
えー例えば、じゃあマンションなんかでもね、あの家でも良いですけども、
物理的なハコモノの設計図であったとしても、
設計図だけ見て、どんなものが建つなんかなんていうのは、イメージ出来る人ってまず居ません。
だから、パースが必要であり、モデルルームが必要なわけですね。
ただ、これハコモノだから作れるんです。
この大阪都構想の設計図は何かといえば、役所の建物を建てる設計図じゃないんですね。
機能的な組織の設計図なんですよ。
で、組織の設計図というのは、人がどういう形で仕事をしていくのか、
それが住民とどういうふうに関わっていくのか、
そういうものですから、絵で表すって事は出来ませんよねぇ。    ←デマパネル作ったくせにw
じゃあ、これをどうやって示すかといえば、僕は現実に色々タウンミーティングで示していますけれども、
今後こういう形で、この設計図に基づいて、新しい役所というものを作る、作ればですね、
大阪市長、260万人の中で、大阪市長がたった一人で、住民の皆さんとコミュニケーションをとっても、
これ限界があります。
市議会議員も、僕は限界があると思ってます。
でも、タウンミーティングで、こうやって直接話をする、
こういう事を今よりも、大阪市長が一人で居る時よりも、
特別区長が5人誕生すればね、こういうコミュニケーションが、よりあのー今よりも拡大、
まぁ増大するんじゃないですかっていう事で、住民の皆さんに示していく。
でも、これ絵で描き表す、あの書き表す事が出来ません。

北野議員:そんな意見聞いてません)

橋下:
絵でね、まぁパースでね。
で、あのもう一つやっぱり、市議会議員の皆さんも市長も、ま、絵でもし表そうと思えば、
仕事があまりにも多すぎると。
もうねあまりにも多すぎて、これはーま、通常でいう県議会議員の仕事と、
おーまぁ通常の市町村の議員の仕事、これが合わさったような状態にあり、
やっぱりこれは僕だけではなくて、市議会議員の皆さんも、
本当に市議会議員としての仕事に集中出来てるかっていえば、集中出来てないと僕は思ってます。
えーこの大阪市っていうものが、東京23区でいえば、まぁ平均的な23区の一つの区のですね、
10区分ぐらいに、10区か、あー8区、8区~10区分ぐらいに相当するのが大阪市役所のこの規模ですから、
まぁ僕自身はですね、えー東京23区の7人、8人の区長の仕事をやらなきゃいけない。
それに加えて、えー東京都庁がやってる仕事もやらなきゃいけない。   ←何もしてへんくせにw
そういう状況の中で、仕事の役割分担、整理をしましょうという話です。
これはやっぱり、絵やパースなんかで表す事が出来ませんから、
住民の皆さんと接触をして、コミュニケーションを取りながら、
こういう住民の皆さんとの、おー密なコミュニケーションを今よりもより、いー高めていく、
そういう事がこの大阪都構想の目指すところであり、
そこを理解してくださいという事をまぁ説明していくしかないのかなあと思ってます。
あのハコモノの設計図であればですね、そらパースとか、あーイメージ図ってものを
出しますので、それはあのーおー新しい特別区役所の役所は、こうなりますよってのは、
図で示す、示す事が出来ると思うんですが、この大阪都構想の設計図というものは、
機能的な組織をどうするかって事ですから、そらやっぱりちょっと絵とか、そういうところで、
示す事はなかなか難しいかと思ってます。

北野議員:
市長有り難うございます。
まさか、そこを誤解されると思ってなかったんで、絵で書けとか、
なんかそういうパースを作れと言ってるという意味ではなかったんですね。
要するに、その中身っていうのは、暮らしがどうなるとか、身近な興味のある事柄の、
違うという事は分かりますよね、お一人お一人の市民の皆さんがですね、
この人はこっちに興味がある、この方はこっちが気になるというふうなところ、
全然違っていて、それに答えていないという事を言ってるのであって、
で、例えばですね、児相とかね、そういうものを置くから、また一時保護所の事にしてもそうです。
非常に中核市並みになるとか仰ってますけれども、
それについても同じで、これにも記載はございますけれども、
一体それが特別区毎に設置して、専門職員の確保とか、或いは施設の整備ですね、
そういうものが十分に精緻な検討が為されてるかどうかという事なんですよ。
ここには書いてあるけれども、するというのと出来るというは違いますよね。
やりますと書いてあるけれでも、出来るのかという問題については、
先ほど、辻委員からも指摘がございました財源の関係とか、
そういった問題で見込もですね、非常に甘いのではないかというご指摘もございました。
そういう不安を払拭するだけに足るような内容ではないという事なんですね。
本文だけ読んでても勿論、分かりませんし、その別表が一番大事だと仰ったけれども、
別表、読んでも分からないというのが事実でございます。
また、町名についてもそうですね。
町名についても、これから決めるんだというふうに事項の一つです。
ですけど、その事について気になる方も沢山いらっしゃるんですよ。
その事についても、これから決めますーという事なんですけど、
じゃあ一体、どこで誰が決めるんだという事も書いていない、という事で、
市民目線に立った協定書という点では、著しく配慮に欠いてるんではないかなというふうな事で、
分からん、分からんと言っていないで、しっかりと勉強してくださいよと仰るかもしれないですけども、
そうではなくって、逆にその反省するべきは、協定書を作ったほうじゃないかなと私は思っています。

で、今回のね、住民投票のちょっと危険性についても指摘しておきたいと思います。
話変わります。
我が党としても、その住民投票について、決して否定するもんではございません。
ただ、ちょっと気になるのは、直接民主制と、プロセス民主主義性の事について、
去年の川嶋委員の一般質問でもやり取りがございましたけれども、
その事云々ではなくてですね、直接民主制としての住民投票、国民投票のあり方について、
我々が中学校の時に、確か社会科で習ったレファレンダム、国民投票ですね、
そちらのほうっていうのは、要するに憲法改正の国民投票とか、
或いは、地方自治特別法の住民投票なんかが挙げられています。
それに対して、ちょっと違う概念といいますか、よく似てるんですけれども、
ちょっと違ったニュアンスで今注目浴びてるのがプレビシットっていうものがあって、
それは、権力者が自分の地位や、或いは権限を強化する目的で行う信任投票というふうな事がありまして、
そのレファレンダムとプレビシットは、きっちりと分けないといけないと思うんです。
で、私も川嶋先生と同じ立場で、間接民主主義、現代の民主主義国家においては、
この間接民主主義が主流であると思いますし、これが原理原則であると私は考えています。
ただ、耳障りの良いように住民が決めるんだと、
皆さんの判断に委ねますと言うと聞こえが良いかもしれないけれども、
やはりこの現代国家において、民主主義は主流が間接民主主義である事は否定し難い事実であると思いますし、
今回、住民投票という事になるわけなんですけれどもね、
ここで注意しなくちゃいけない事は、
市長が仰った今回のこの、いわゆる特別都構想法案というものが、
住民投票で、もし否とされた場合ですね、
ダメというふうな判断を下されたら、僕は政治家を辞めると仰った発言。
これによってですね、大事な大事な住民投票、この大阪市の形を、
将来を決めてしまう、この住民投票がですよ、その中身の精査、
中身を知って、それの賛否ではなしに、
橋下市長の、まぁいうたら今後の政治手腕であるとか、
継続性について、人気投票にすり替わってるような、
人気投票が言い過ぎでしたら、信任投票にすり替わってるような、
その危険性を非常に感じるわけなんですね。
で、そこんところは是非、気をつけていただきたいという事と、

それから、先ほど申し上げました特別区の姿が全く見えてこないという点に関しましては、
具体的なその内容の乏しい、具体的でない内容の乏しい協定書をもって
特別区の設計図だというふうに主張して、
住民投票に、これまた人気投票に進んでいくというような市長さんはですね、
非常にまぁ世論を誘導したりですね、
或いは自分の主張を正当化しようっていうと、言い過ぎなんかもしれませんけれども、
そういうような事を考えてるのでないかという疑問、抱かざるを得ないというふうな事なんですね。
今から作る都市の像を考えてくださいというよりは、
僕に任せてくれますか、どうなんですかというふうな主張に聞こえて仕方がないという事なんですね。
ましてや、その中身がよう分からんと、よう分からんけど、
皆さんは、走る車のエンジンの構造設計図をね、見はりますかみたいな事も仰ってたじゃないですか。
ですけど、やっぱり中身が分からないようなものを買う事はできない
ましてや任せる事はできないと、私は考えておりますので、
その事はしっかりと申し上げておきたいと思いますが、
ちょっと時間を過ぎておりますよね、すいません。
で、言い切りになるんですけれども。
答弁を、今のコメントにつきまして短めにお願い致します、端的に。

橋下:
まずですねぇ、あの姿が見えないという事なんですけど、ま、どこまで見せるかっていう事なんですよ。
えー児童相談所のね、話を委員、指摘をされました。
あの児童相談所あの特別区になれば、5つ作ります。
で今、今までは一つしかなくて、今回、僕は予算組んで二つ目作りにいきます。
でも今、大阪市いー収支不足やっぱり200何十億、今回予算組んで、
300億近く、250億ぐらいの収支不足が出てるんですよ。
それでも予算組んで、なんとか財政運営やってるわけですよねぇ。
ですから今回、大阪都構想のこの資料の中で、協定書の中には入っていませんけれども、
財政シミュレーションをお見せしましたけれどもね、
財政シミュレーションをお見せして、特別区になったとしても、
今以上に、財政が物凄い苦しくなって
全く予算が組めないという状態ではありませんよって事は、あのー示させてもらいました。
今だって赤字の中で、この収支不足の中で、予算を組みながら児童相談所を増やして、
僕はやってるわけですよ。
で、そうであれば、まぁよほどどうしようもない特別区長であれば、
あのもうこれもうどうしようもないですけど、ま、有権者がある意味選んだ事になると思うんですが、
今よりも酷くない財政運営のシミュレーションの中で、
それは児童相談所やるといえば、そらやってもらわないと困るし、
そら出来ますかって言ったら出来るわけです。
だって、今だって200億、300億足りない中でも、児童相談所増やしてるじゃないですか
200億、300億ない中でも、今度医療費助成拡大しますよ。
これ公明党さんとかも色々意見頂いた、それも拡大します。
でーえ、昼食のおー自校調理方式も公明党さんから頂いた案でね、
これも進めていきますよ。
でこれ、200億、300億足りないけれども、色んな改革をやって、
やり繰りをやって財政運営っていうふうにやってるわけです。
ほかの自治体見ても、初めから黒字で全く余裕のある予算を組んでる自治体なんかありません。
みんな最初は収支不足のところで予算組んで、最後まで帳尻を合わせていくわけです。
ですから今回、特別区を作ったとしてもですね、財政運営、
これは今よりも酷くはなりませんよと、
寧ろ今よりも、ちゃーんとお金が積み上がっていくっていうところは、
ちゃんとこれで、えー大丈夫ですよって事を示して、これで予算繰りやっていけば良いと思うんですね。

あとは、モデルルームの話をしましたけれども、
特別区がどういう状況かっていうのは、東京の23区を見てもらって、
ああいう形で各区長が選挙で選ばれてですね、マニフェストを掲げて選挙で選ばれて、
住民の皆さんの声を聞きながら、あーこの区政運営をやっていく、
あれが一つのモデルルームですよと、
あれよりも良いものにしていきますよって事は言ってますけども、
どういうものかってイメージっていえば、東京23区をイメージしてくださいという事になります。

それからあのー直接民主制と間接民主制のところで、
ちょっとこのー大きく認識が違うところは、僕が学んできたあのー憲法ではですね、
国のほうの国政は議院内閣制、これは間接民主制が、あーに、軸を置いてる。
だから、間接民主制か直接民主制かってのは、どちらかを取るっていう事じゃなくて、
どちらに軸を置くかという事なんです。
で、今の現行の日本国憲法の考え方は、
これ僕、あのー勉強してきた中での理解ですよ、異説があるかも分かりませんが、
およそ通説と言われてるのは、国政においては、国政においては間接民主制が軸。
地方政治においては、直接民主制が軸だっていうのが、これあの通説です。
何故かといえば、その事によって憲法がね、
ごめんなさい、90何条もうちょっと今直ぐ出てこなくて申し訳ないんですけど、
首長が直接選ばれる、議員も直接選ばれる、
二元代表がまず直接選挙制をまず軸にしてる事の表れと、
もう一つは、地方のほうはリコール制度があるんです、リコール制度が。
直接のそのーおーおー議会のその解散請求とかも出来るわけですね。
それから、住民訴訟、これも地方だけの訴訟なんですね。
僕は納税訴訟っていうものは、国にもやるべきだと思ってますけども、
おーこの行政の長がですね、直接住民に責任を負わされるっていうのは、
これは、あー地方政治だけなんです。
ですから、どちらに重きを置いてるかといえば、よりあのー住民に身近な課題に、
いー注力をしなければいけない地方政治の場合には、直接選挙制に軸を置きながら、
あーちょっと課題が、あー大きな課題、まぁちょっと住民から身近な課題ではない、
ちょっと遠い存在の課題においては、間接民主制を軸に置こうという事で、議院内閣制を採用してる。
こういう意味で、今の現行、日本国憲法は、地方政治においては、
直接民主制に、まぁちょっと重きを置いてるという事は、
これがあの通説だという事もご理解をいただきたいと思っています。

北野議員:以上で終わります。


以上です。

橋下の答弁時間制限条例とか作ってよw
未だに橋下のまともな答弁を文字にした事はない(`・ω・´)
ダラダラ同じ事ばっかり繰り返すし、質問内容をすり替えて暴走。

合意をしますよっていう前提の下に、期限を決めて議論」とか
この解決策で合意をまず得ると、
で、期限も決めるという事になれば、是非あのまた議論もさせていただきたい」て、
なんで合意が先やねん?
合意ナシなら議論せーへんのは脅迫やなw

大阪都構想の設計図と言ってます」て、大阪都構想も設計図もあだ名やろw


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